石鎚山(標高1982m)西日本の最高峰の山で、日本百名山に選ばれています。山腹から中腹までロープウェーが設置されているので、登山は大変に楽になっています。山麓から登山道を使って登るのであれば、ロープウェー駅の更に奥に西之川登山道があります。殆ど登山者のいない道で、静かな登山を楽しめます。
西之川登山口から入山すると杉林の中を歩きます。枝を切り落として綺麗に整備されている杉の林はとても気持ちの良いものです。しかし、標高が上がると整備もなおざりになるようで、枝が切り落とされていない杉の木が多くなってきたのは寂しいことです。登山口から稜線に出るまではきつい坂道です。稜線の肩からは勾配は緩やかとなり、やがてロープウェーの道と出合います。
ここからは静かさとは縁のない喧噪の登山道となります。石鎚神社にご挨拶をすませた後、本格的な登山に入ります。最初は八丁と呼ばれるコルに下ります。100m程下ると山頂まで一気に急坂と岩場を登ります。中腹からは修験道の山らしく、荒々しい岩場の道を上って行きます。一の鎖、二の鎖、三の鎖が連続して設けられています。登山になれた方なら鎖が邪魔になる程度の岩場ですが、石鎚山は観光の山でも有るので、登山になれた方はごく僅かです。クサリ場では登山シーズンを外していても渋滞します。
九月下旬、標高が上がると岩場の影にリンドウやアザミの花が咲いました。さすがに南国の山らしく紅葉は頂きにほんのわずかに見られただけです。石鎚山の山頂には売店があり、人も多くとても喧噪があります。石鎚山と書かれた木製の標識が立っています。石鎚山の山頂と言えば、通常はこの弥山になります。
石鎚山の最高地点は登山道の終点の弥山からヤセ尾根を隔てた天狗岳(標高1982m)です。ここでも登山渋滞が起きています。天狗岳の静かさを求めて更に稜線の先へと行きます。とうとう最先端までゆき、やっと静かになったので、ここで休憩を取ることが出来ます。
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