日本百名山の一座です。山頂には湿原が広がっていて田圃の様です。湿地のため高木は生えて折らず、眺望もすこぶる良さそうですが、天候が味方してくれないと景観は得られません。
登山口は二つあり、南会津から国道352を通って下代倉沢登山口から入山するルートと、奥只見ダム側の中ノ股林道から入山するルートがあります。
下代倉沢登山道は距離が長くテント泊も禁止されているので健脚向けです。中ノ股登山道は林道が入会地のため一般車両の通行が禁止されているので、交通の便が良いとは言えませんが、殆どの登山者はこのルートを取るようです。
利根川源流域の最奥の山でるとともに、南会津の最奥の山でもあるですから、日本百名山の一座でなければ、おそらく登山道は開かれなかったと思われる山です。
下代倉沢登山道の登山口には小さな駐車場があります。入山後はしばらく林道を歩き、やがて林道から別れて登山道へと入ります。廻りは樹林帯、眺望も開けず道もダラダラと登って行く退屈な道です。標高978m付近から稜線に出て視界が開けます。稜線は岩稜で岩尾根です。眺望が得られるので歩いていて飽きが来ません。
下台倉山へは急峻な登り坂となります。道も樹林帯の中となり視界が閉じます。標高1645mの下台倉山は道標が立っていますが、視界は開けません。下台倉山を過ぎると下り道となり又樹林帯の中へと入っていゆきます。清水が二か所湧き出ているので水の心配はありません。咲いている花の数は少ないですが、種類は多く見られ、六月下旬ならサラサドウダン、ゴゼンタチバナ、イワカガミ、ショウジョウバカマなどの花を見ることが出来ます。
池岳の登りは急で山頂直下まで続きます。山頂直下からは勾配は緩やかとなります。池岳の山頂は見渡す限り湿原です。ここから平ヶ岳へのコルを下ります。樹林の中の道です。樹林を抜けると木道の道となります。チングルマ、コザクラソウが咲いています。
平ヶ岳の山頂は倭木で囲まれていています。
六月下旬ならまだタップリと雪を残している越後の山並みが遠望できます。山頂の湿原は木道が設けられていて、湿原の中を歩くことが出来ます。山頂には残雪が有り、ルートを変えて残雪の上を歩くことも出来ます。六月下旬の残雪ならアイゼンの必要はありません。
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