出羽富士の異名を持つ鳥海山は山形県と秋田県にまたがる成層火山です。約2500年前の噴火で山体崩壊をしたため、山容部が馬蹄形カルデラとなっています。
最高地点の新山溶岩ドームは1801年のプルカノ式噴火で誕生しました。
海に裾野を浸しているので、標高0mから山頂の2236mまで長く美しい稜線を引いています。最も美しい鳥海山が見られるのは牡鹿半島からでしょう。海からせり上がった裾野が一点のゆがみ無く山頂へと通じています。これほど美しい稜線は富士山を除いてないでしょう。
最高地点は山形県に有りますが、登山道は秋田県からも山形県からも設けられています。
最も利用者の多いのは秋田県日本海側の鉾立登山道でしょう。登山口には車300台が止められる駐車場があり、宿泊施設も完備しています。次いで利用者の多いのは山形県日本海側の吹浦(ふくら)口から入山する大平(おおたいら)登山道で、駐車場は100台止められ国民宿舎があります。
どちらも鳥海山の五合目まで自動車で登ったところにあります。
鉾立登山道は道幅が広くよく整備されています。森林限界の上の稜線の道なので景観も良いでしょう。
大平登山道はコンクリートで固められた道です。歩きやすい道です。
どちらの登山道も高山植物が見られます。8月上旬ですとゼンテイカ、チョウカイアザミ、ミヤマリンドウが花を咲かせています。
鉾立登山道と大平登山道は鳥海湖のあたりで合流します。鳥海湖は湖の名称がついていますが、噴火口跡の水たまりで池を想像すると良いです。堆積物が流入していて綺麗な円形の池ではありませんが、火口跡そのものは円形を保っています。晴れていれば水面に鳥海山を映します。
鳥海湖を過ぎると火山らしい風景となり、馬蹄形カルデラの縁を歩きます。文殊岳、行者岳、七高山と続きます。外輪山の最高地点は標高2216mです。新山溶岩ドームへゆくにはカルデラの底に降りて新岳に登り、溶岩の塊の中を通って行きます。岩にマーキングがされているのですが、溶岩の隙間を縫う様な道なので、標識を見失うと迷子になります。
山頂は若い溶岩の岩峰なので、眺望が開けています。
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