群馬県と長野県の県境にある山で標高は2568mの活動的な活火山です。現在でも山頂のある噴火口付近は立ち入り禁止となっています。大噴火の歴史を言うと、古墳時代の4世紀、平安時代の1108年、1128年、江戸時代の天明の大噴火(1783年)があります。天明の大噴火では吾妻火砕流、鬼押出溶岩、鎌原岩屑なだれ・火砕流が噴出しています。家屋や人的な被害は有名です。日本百名山の一座です。
活動的な活火山なので山頂への登山は禁止されています。しかし登山口は幾つもありどれも歩く距離が短いものです。一番多く利用されているのは、車坂峠から外輪山の黒斑山へ登り、火口壁を一度下ってから浅間山の円錐に登るコースでしょう。
登山口は浅山山山荘にもあります。
登山口には鳥居があり、廃道となった林道を歩きます。やがて林道は終わり緩やかな登山道となります。途中分岐があり不動の滝側の道を通ります。不動の滝(標高1643m付近)のある沢筋の道なので眺望は得られませんが、高山植物の花が多く見られる道です。ヤマオダマキやクガイソウ、ミヤマナデシコなどが花を咲かせています。標高1974m付近に火山館が立てられています。これを過ぎると湯の平の平坦な道に抜けます。浅間山の斜面に取り付くと、ここから先は樹木は一切見られません。登山道の最終地点は前掛山(標高2524m)です。ここから噴煙を上げる浅間山の火口丘をみて登山道を引き返します。
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