茨城県中央部に聳える山です。山麓から山頂直下までロープウェーとケーブルカーが延びているので、山頂へはアプローチのしやすい山です。双耳峰の山で標高の高い方が女体山887m、低い方が男体山871mと呼ばれています。日本百名山の一座です。主な登山道は五つあります。
表の登山道(御幸ヶ原コース)は筑波神社の脇から延びています。神社から見て左手に登山口があります。良く整備されている登山道ですが、一部、急勾配の区間や岩が露出している区間があります。道にはベンチが多数設けられているので休みながら登る事も出来ます。ほぼ中心区間にケーブルカーが見られる箇所があります。この登山道を上り詰めると男体山の下に出ます。男体山の頂までは岩場の急な坂道となっています。
山頂からは関東平野の南部が眺望できますが、霞の多い地方なので遠景は冬のよく晴れた日にしか得られません。
南側の登山口としてはロープウェーの山麓駅から登るおたつ石コースがあります。
登山口からしばらくはコンクリートにい半ば固められた歩きづらい道を上ります。山頂下で白雲橋コースと出合い女体山の山頂直下に至ります。白雲橋コースとの合流点以降は岩がゴツゴツしている道を歩きます。
南側の登山道の一つの白雲橋コースは登山口が筑波神社の東側にあります。ちょっと分かりにくくなっていますが、標識が神社から登山口まで立てられていますので、道に迷うことはないでしょう。
民家の間の車道を上り詰めたところに登山口があります。急な山道が続きます。途中奇巌、巨岩が見られます。弁慶茶屋跡でおたつ石コースと出合います。出合から頂上までは巨岩が多く見らます。ところどころにクサリ場が設けられていて、初心者やハイカーにはちょっとした恐怖を味合わせてくれます。男体山と女体山の間の登山道へ抜けますが、女体山山頂までは僅かの距離です。
裏筑波とも言える北側にも登山道があります。
筑波高原キャンプ場に登山口があります。かなり分かりづらい登山口で、一般的ではありません。登山者も殆どいないようです。道は土で覆われていて雨の日や雨天後には大変に滑りやすいです。男体山と女体山の間あたり、茶店が並んでいるところに出ます。
酒寄登山道は薬王院の側に登山口があります。登山者は少ないですが、駐車場が設けられています。
薬王院からしばらくは雨水で深くえぐられた歩きにくい道を登ります。これほどえぐり取られた登山道も珍しいでしょう。途中で林道を横切ります。ここに車一台分の駐車スペースがあります。林道を過ぎると急な坂道となり、やがて階段となります。階段は急坂で、手すりがところどころ壊れています。手すりはあまり当てにしない方が良いでしょう。
坂道を終えると勾配は緩やかとなり、樹林の中を歩きます。やがて男体山と女体山の縦走路の男体山側に至ります。
登山道ではありませんがロープウェー山麓駅と筑波神社を結ぶ小径があります。
迎場コースと呼ばれていてコンクリートで固められた歩道です。周囲は針葉樹林です。このコースを使うと、登りが筑波神社脇の御幸ヶ原コース、下りがロープウェー山麓駅のおたつ石コースをとっても徒歩で筑波神社へと戻れます。逆も可能です。
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