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北八ヶ岳(その他)

八ヶ岳の内、夏沢峠から北が北八ヶ岳と呼ばれる山脈です。
夏沢峠を過ぎて北八ヶ岳の登りに入ると、南八ヶ岳の雰囲気と全く異なることが分かります。南八ヶ岳の峰峰や登山道は森林限界を越えた岩稜でしたが、南八ヶ岳は樹木に覆われた山々です。森林限界の上の道はわずかに根石岳や天狗岳の山頂だけです。岩の南八ヶ岳、森の北八ヶ岳と言ったところでしょう。

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夏沢峠から大河原峠までの縦走路の紹介です。
夏沢峠からは硫黄岳の爆裂火口の火口壁が見られます。圧倒的なスケールです。峠からの登り道の廻りはシラビソの森林です。ところどころにダケカンバの巨木が立っています。やがて根石岳(標高2603m)の頂きに出ます。頂は禿山で眺望が得られ、根石山荘が建てられています。根石岳から天狗岳のコルへと下ります。天狗岳の頂は岩場で出来ていて、ハイマツが覆っています。眺望も得られます。天狗岳からは岩の道を下ります。中山峠の手前に分岐があり、西側に折れると黒百合ヒュッテに至ります。八ヶ岳の山小屋のトイレは清潔なところが多いのですが、黒百合ヒュッテのトイレは特に清潔感があります。
中山は岩のピークで視界が得られます。天候に恵まれれば穂高連峰や槍ヶ岳が遠望できます。丸山から国道299の麦草峠(標高2127m)まで、樹林に覆われた古い火山を歩く北八ヶ岳らしい山域の様に思われます。周りはことごとく樹林で鬱蒼としています。道に点在する岩や石のほとんどに苔が生えていて、緑一色です。雨が降っていたからよけいに緑が色濃く感じられたのかも知れません。倒木も多くあり、それが近景のアクセントともなっています。途中、高見石小屋(標高227/8m付近)があります。
北アルプスなど遠くから八ヶ岳を見ると麦草峠が大きく下っていて南北を区切っている様に見えます。麦草峠には大きなヒュッテが建っています。登山客向けと言うよりは国道299を走る観光客向けのヒュッテのようです。
麦草峠から北に進むと登山口付近に茶水池があります。最初のピークが茶臼山で、二つ目のピークが縞枯山です。どちらも中腹の樹林の一部が枯れていて、縞模様に見えます。枯れる原因は諸説があって、はっきりしないそうです。標高差は300mほどですが、結構な岩場の急坂道で以外ときつい登り道です。茶臼山と縞枯山の頂は樹木に覆われていて眺望は得られません。次いで雨池山(標高2325m)を登ります。この頂は変哲の無い樹林帯の中にあります。
三ツ岳はそれほど楽に登れる山ではないですが、ロープウェーでアプローチできるからか登山者が多いようです。三ツ岩を越えると北横岳を越えて大岳の道に入ります。北横岳から大岳までは緩やかな勾配の坂道です。
大岳から双子池に下る道は岩だらけの道で性悪でした。ただし視界は広やかで蓼科山や大岳が歩きながら見て取れます。標高2133m付近で双子池を目にすることが出来ます。双子池(標高2035m付近)には双子池ヒュッテが建っています。テント場は少し離れた所にあります。
双子池から大河原峠までは所要時間は1時間30分ほどです。まず双子山へと笹道を登ります。双子山は笹に覆われた頂です。だだっ広い双子山を下ると大河原峠へと抜けます。

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エリア » 北八ヶ岳

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Yuichi Mizunuma H.N.う

Yuichi Mizunuma (H.N.zen)
当サイトの執筆・撮影とシステムの製作等全てを行っています。
2007-2013にかけて、北海道利尻礼文から九州屋久島まで日本の主要な登山道を歩いてきました。日本百名山は2013年9月に全山登頂を達成。

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2013年まで、春夏秋冬、北海道から九州沖縄まで、ツーリング・登山・サイクリング・パドリング(カヤック)をしています。年間のテント泊数は40泊から60泊程度、日帰りを含めると年間80日くらいはアウトドアにいました。

現在は八王子市に居住中、今後は八王子市から離れることはありません。

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