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後立山連峰中部(唐松岳・五竜岳)(山小屋)

後立山連峰の内、ゴンドラリフトがありアプローチしやすいのが標高2696mの唐松岳です。標高2814mの五竜岳はどっしりと構えています。どちらの頂きも岩峰で眺望はすこぶる良いです。五竜岳は日本百名山の一座です。

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唐松岳のアプローチのしやすい八方尾根にはゴンドラリフトが設けられていて、手軽に2000m近くの八方尾根に至ることが出来ます。残念なのはリフトが開通したために、八方尾根を足で下る道が無いことです。八方尾根から八方池までは観光客の世界で木道なども綺麗に設置されています。八月上旬にはツリガネニンジンソウやミヤママツムシソウの花が楽しめます。八方尾根は森林限界を突き抜けていて、曇天でも雲の上に出ていることもあります。緩やかな稜線を歩いて行くと北アルプスの縦走路との合流点に出合います。唐松岳山頂下には唐松岳頂上小屋が建てられています。ここから唐松岳山頂までは僅かな距離です。

北から唐松岳へのルートは白馬岳から不帰キレットを越えて至ります。白馬鑓ヶ岳から天狗の頭まで歩き、そこから不帰キレットに下ります。この下りは天狗の大下りと呼ばれていて垂直に近い岩場にはクサリ場が設けられていています。キレットからは岩稜のきつい斜面を登ります。途中クサリ場が連続して現れる区間があり、初心者にはいささか厳しい道と思えます。不帰キレットの難所は南峰2峰の岩場までです。南峰2峰から唐松岳の山容が良く見えます。岩の灰色とハイマツの緑色のコントラストの美しい山です。南峰2峰からコルを下って唐松岳に登ります。山頂からはコルを挟んで五竜岳が一望できます。山頂の直ぐ下には唐松岳頂上小屋が建てられています。

五竜岳から唐松岳まで縦走路があります。五竜山荘からの道は気持ちの良い稜線で、ハイマツで覆われているので視界が広やかです。最低鞍部(標高2373m付近)には落葉広葉樹林が茂っています。唐松岳の東の崩落斜面に風が当たって雲を湧かせることもしばしばあります。鞍部にぐっと下ってから、大黒岳の岩場にかかります。ここは登山ガイドで触れられることは少ない岩場ですが、八峰キレットに負けない難所と言えます。岩場を越えてしばらく歩くと唐松岳頂上小屋があり、やがて唐松岳山頂に至ります。中級者向けのルートと言えるでしょう。

五竜岳を一言で言えば岩の塊が地面にどっかりと腰を下ろしている山です。登山道は幾つかあります。一番利用されている登山道は遠見尾根でしょう。白馬五竜スキー場のゴンドラ、テレキャビンを利用して山頂駅(アルプス平)までたどり着きます。そこからは遠見尾根をたどり五竜山荘で後立山連峰の縦走路に合流します。途中、それほど危険を伴わないクサリ場が二か所あります。五竜岳は縦走路から少し離れたところにあります。

南から五竜岳へのアプローチは鹿島槍ヶ岳(標高2889m)からの縦走路を利用します。鹿島槍ヶ岳から八峰キレット、キレット小屋を経由して五竜岳へと至ります。
このルートの難所は八峰キレットです。ハシゴ場とクサリ場が幾つも設けられていています。初心者は恐怖心を抱くには十分な登山道です。八峰キレットを越えるとキレット小屋が建っています。テント場はありませんが、ベンチが設けられていて八峰キレットを越えた体力の回復にはうってつけです。キレット小屋から口ノ沢のコルまでもクサリ場とハシゴ場が多数あり、八峰キレットの南側の岩場よりも手応えがある道です。口ノ沢のコルには小さな石ので積まれた道標が立っています。口ノ沢のコルの先も厳しい岩場が続きます。岩場の間のハイマツの稜線の先に五竜岳の岩の壁が見えます。岸壁は幾つもあって、一つの岸壁を上ると100m位の標高を稼ぐ事が出来ます。五竜岳の直下の最後の岩峰は標高2620m付近です。この岩峰を越えると岩場のコルに下ります。文字通りの馬の背で幅1mほどの小径が続いています。
五竜岳の山頂からの景観は谷を挟んで見える剣岳です。圧倒的な岩稜です。

北からのアプローチは唐松岳からの縦走路を南下する道です。岩場の道をコルまで下り、コルから五竜岳へと登り返します。途中クサリ場も設けられています。南の不帰キレットよりも難易度は高いでしょう。雨の日など悪天候の時には雷鳥が姿を現します。

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五竜山荘

五竜岳の北西、後立山連峰縦走路と遠見尾根の登山道が出合う箇所にある山小屋です。この小屋と五竜岳の間には2カ所のクサリ場がありますが、初心者でも楽に通れる程度の岩場です。テント場は小屋の西側斜面に点在しています。

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キレット小屋

北アルプスの難所の一つの八峰キレットの鞍部にある山小屋です。北に五竜岳までの岩場が有り、南には鹿島槍ヶ岳に通ずる八峰キレットがあります。

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Yuichi Mizunuma H.N.う

Yuichi Mizunuma (H.N.zen)
当サイトの執筆・撮影とシステムの製作等全てを行っています。
2007-2013にかけて、北海道利尻礼文から九州屋久島まで日本の主要な登山道を歩いてきました。日本百名山は2013年9月に全山登頂を達成。

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2013年まで、春夏秋冬、北海道から九州沖縄まで、ツーリング・登山・サイクリング・パドリング(カヤック)をしています。年間のテント泊数は40泊から60泊程度、日帰りを含めると年間80日くらいはアウトドアにいました。

現在は八王子市に居住中、今後は八王子市から離れることはありません。

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