北アルプスの範囲に含まれるのが気の毒くらい裾野が広やかで秀麗な成層火山の乗鞍岳(標高3026m)です。山頂直下まで車道が延びているので3000m峰の中では最も楽に頂を踏める山です。日本百名山の一座です。
乗鞍岳は活動的な活火山です。約9200年前に火砕物の噴出があり、約2000年前には恵比寿火山が噴火しています。
乗鞍スカイラインから畳平までバスで登り山頂へ至るのは登山とは言いがたいです。そこで飛騨国の阿多野郷から北へ延びる一本の登山道を使用しました。
この登山道はほとんど利用者がいないようで、入山口から稜線にとりつくまではひどいヤブコギの道です。
稜線にたどり着くと矮樹が繁っています。森林限界を越えた道となります。乗鞍岳を見ながら登ります。火山らしく、山頂下には緑は無く石がごろごろしています。10月下旬、山頂には殆ど人がいません。
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