箱根の山はハイキングの対象と思っていたのですが、駒ヶ岳から神山を経て姥子まで歩いて見ると、以外に歩きごたえのある道である事が分かりました。ロープウェーが駒ヶ岳の山頂まで通じているので、駒ヶ岳の山頂は観光客の世界ですが、駒ヶ岳から神山までの道は殆ど人と出会いませんでした。箱根山は活動的な活火山です。
箱根は東西南北、どちらの方角も観光地で人があふれ、車道が通っているので、道が分からなくても、山から下れば必ず人のいるエリアに降りられるという安心感があります。箱根以外で地図なしの登山はまず行わないでしょう。沢入りの芦ノ湖の湖畔の遊歩道から入山をして、県道を横切り、そのまま駒ヶ岳(標高1356m)へと登ります。標高差が少ないのでたかをくくっていたのですが、意外に登りごたえのある登山道でした。
ロープウエーがあるので、山頂は人混みです。山頂の写真を撮るのも順番待ちの状態でした。山頂は火山らしく禿山です。すこぶる眺望のよいところで、頂の真っ白な富士山が見られました。
箱根神社に参拝をした後、神山(標高1437m)の道に入りました。縦走路の勾配はさほどでもなく、神山は気が付いたら登頂していたという感じでした。神山と隣の冠ヶ岳(標高1405m)は、頂が樹木に覆われていて、視界が無いので展望は楽しめません。稜線は落葉広葉樹の森です。殆どの樹木が葉を落としていました。冬でも葉を落とさない針葉樹の黒々とした樹木や、南国風の陽気な明るい青さを持った照葉樹は見られませんでした。この植生のおもしろさは、箱根の特徴かもしれません。
神山を後にして下り。大涌谷の噴火口を見ながら下って行きます。
大涌谷からは登山道ではなく遊歩道となり、道も石がごろごろしていた大涌谷とは違ってよく整備されています。遊歩道を下り終えると県道の姥子に出ます。ここでこの日の登山は終わりとなりました。
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