富士宮口登山道は南面しているので太陽の日射しがまともに当たります。等高線が密なので急斜面が予想され、登山を開始後早々に体温が上昇して来ることが予想されました。これらの条件から半袖で十分と予想を立てましたが、見事に当たりました。入山早々こそ肌寒かったですが、宝永山に着いた時には半袖でも寒さは全く感じません。
富士宮登山道から山頂を目指す予定でしたが通行止めの標識が立てられていたので、宝永山(標高2693m)を経由して御殿場口登山道から山頂を目指すことにしました。宝永の噴火口は驚くほど大きく、山麓から見た宝永山のコブのような姿からは想像も出来ませんでした。宝永山はこれが山と言うほどあっけないほどで、富士山の一突起と言うものでした。
宝永山の後の登山道は砂礫道の急な登坂路で、一歩60cmを進むと、砂礫で滑って10cmから時には30cmも下がるという歩きづらさです。足の裏の特に土踏まずとふくらはぎに疲労が蓄積してくるのが分かります。宝永山から道が御殿場登山道になります。日本の最高所、富士山の頂(標高3776m)の剣ヶ峰に着き、そこが旧測候所だったことに驚きました。山頂を表す標識の側には巨大な建物が建てられています。甚だしく美観を損ねるのですが、これはやむを得ないことでしょう。2004年まで有人の測候所だったそうです。
御鉢巡りとは富士山の噴火口を一周することです。噴火口と歩いている外輪から火口原まで標高差は約200mあります。深く大きな噴火口は火山活動こそしていませんが、圧倒的な迫力があります。御鉢巡りは約2時間かかります。
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