標高2191mの恵那山は長野県と岐阜県の境に聳えています。登山口は幾つかあります。
神坂峠登山口(標高1569m)のある神坂峠は車道で越える峠ですが、通り抜けることの出来ない道です。峠には登山者用の駐車場があって、20台以上は止められます。
木曽谷に中山道が付けられるまで、中山道は伊那谷の道から神坂峠を越えて美濃に抜けていました。日本武尊がこの峠を越えた伝説がよく知られています。
木曽谷の道が開かれた後でも神坂峠の道が廃止されたわけではなく、戦国時代に武田信玄の軍勢が伊那谷の飯山で集結して、三坂峠を越えて東美濃の岩村城を行略しています。
登山口かららしばらくのあいだは笹の中の登山道で歩きやすい道です。笹の尾根道の上には視界を遮るものが何もありません。笹の尾根に樹木が見られる様になります。最初は疎らでしたが、登るにつれて密になって行きます。樹林の中に入ると、道にアップダウンが出来て、ピークを幾つも越えます。山頂下の出合から小さな社が建っています。この出合は恵名神社のある川上(かおれ)からの道の様です。前宮登山道と書かれています。標高570mから山頂まで登りづくめの長い登山道です。山頂の名前を冠した神社があるので、元々はこの道が表参道だったのでしょう。社は幾つもあって、山頂に向かって社をたどって行きます。山頂は樹木に覆われて展望は得られません。それを考慮したのか、展望台が建っていました。山頂には山小屋があります。
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