日本中をオートバイで旅をしていたときに、鳥居峠は何度も通過しました。
天候に恵まれないことが多かったのか、鳥居峠の北の四阿山や連なる山々を見た記憶がありません。
鳥居峠は信州と上州を結ぶなだらかな峠です。信州側にわずかにヘアピンらしいコーナーがあるだけで、上州側は胸のすく様な直線的な坂道でした。
この鳥居峠に四阿山の登山口があり、今回はこの登山口から四阿山までを往復しました。
四阿山は、日本百名山の一座でなければ現代の登山者の登山の対象にはなりにくい山でしょう。登って見てそう感じました。
登り味というか、山に登ったときに得られるものが乏しい山です。
標高は2332mと2000mを超えていますが、上信国境沿いの山々では浅間山などもっと高い山が多くあるので、高さで目立つと言うことはありません。
見晴らしのよい尾根歩きがあるものの、尾根の上や山頂から得られる景観も、さほどに優れていません。
高山植物がちらほら見られますが、花の山と言うには貧弱すぎます。
ただ、四阿山から北に長い長い縦走路が延びているので、縦走登山の対象にはなるかもしれません。地図を読んでいると、歩きたくなる登山道です。魅力的です。