北アルプスを歩く時は黒部五郎岳をルートの中心に入れようと思っていました。山容の美しさを友人から聞いていたからです。
その黒部五郎岳の頂に立つことが出来ました。山頂は雲に囲まれていて展望は得られませんでしたが、初めて見るカールや山頂までの長い道のりは貴重な体験となりました(注、後で水晶岳にもカールがあることを知り自分が撮した写真を見てみるとはっきりとカールが映っていました、初見参のカールは水晶岳だったのです)。当初の予定では3泊4日でしたが、足が軽やかだったことからやや無理を承知で2泊3日で歩き抜きました。
三日間、夕方はいずれも雲が広がったとは言え、晴天に恵まれました。
初日は新穂高温泉から双六岳、三俣蓮華岳を経て三俣小屋までです。三俣蓮華岳の下りで生まれたばかりの黄色いピンポン球の様なライチョウの親子を見かけました。
二日目は三俣小屋から歩き出し、鷲羽岳、水晶岳と北行したあとで、鷲羽岳の巻道を南に降り、黒部五郎岳に登りました。
三日目は黒部五郎小屋から笠ヶ岳まで歩いた後、笠新道を降って新穂高温泉に至りました。