地名 | 到達時刻 | 所要時間 | |
---|---|---|---|
真狩村登山口 | 05時38分 | ||
山頂火口壁出合 | 08時43分 | 185分 | 3時間5分 |
山頂火口壁出合(外縁一周) | 09時51分 | 68分 | 1時間8分 |
真狩村登山口 | 12時10分 | 139分 | 2時間19分 |
一日の歩行時間 |
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6時間32分 |
日付:2010/09/06 |
登山口は真狩村の羊蹄山自然公園を取りました。
深い意味はなく、フェリーで上陸した苫小牧港から一番道順がわかりやすく距離も短かったからです。
天気は、雨こそ降っていませんでしたが、深く低い霧が麓から山頂までを覆っていました。
登り始めると、一合目、二合目と丁寧に標識が立っていますが、風景は樹林に視界を覆われて全く見えません。
樹相は、山火事でもあったのか、一本残らずに皆伐されたことがあるのか、シラカンバの幹の細い木が密生しています。
一合目から三合目あたりまではシラカンバの林です。三合目から幹のやや太いダケカンバが見られるようになりました。
ダケカンバに樹相が変わると、生えている木の密度が荒くなり、多少の眺望が出てきます。
ただし、この日は深い雲で、僅かに真狩村の盆地が見えただけでした。これもすぐに雲に隠れてしまいました。
ダケカンバの根のすぐ上が大きく曲がっている木が目立ちます。根曲がりといって、積雪地帯のダケカンバは良くこう言う姿になります。笹はチシマザサで、別名が根曲がり竹です。
五合目を越えると、頬袋を一杯にふくらませたシマリスが現れました。地面に穴を掘って、何かを埋めているようです。
北海道で見られるシマリスは、エゾシマリスといってペットショップで売られているチョウセンシマリスの亜種になります。異なる種なのですが、飼われているチョウセンシマリスが逃げ出してエゾシマリスとの雑種が交配されていることが確認されています。
六合目、七合目と標高が高くなるにつれ、根曲がりのダケカンバが多くなります。
根が曲がっていると言うよりは、幹が上へ延びられずに、斜め横に延びているという風です。
羊蹄山は独立峰で、日本海から吹き付ける冬の季節風をまともに受けるので、降雪が多いのでしょう。
森林限界を越えるのは意外に高く、山頂です。
九合目の先までダケカンバが見られました。
山頂はさすがに風雪が厳しいらしく、ハイマツと高山植物が見られます。
雲が厚く視界は10mほどしか有りません。
火口壁に取り付くと、山小屋の跡らしいコンクリートの四角い土台がありました。その手前に山頂の方角を示す指導標が立っています。比羅夫からの登山道の出合でした。
成層火山の山頂なので、それほど複雑な地形をしている訳ではないのですが、霧が深いので分岐を間違えたり、道を見失って噴火口に降りたり、道でない山襞に迷い込んだらことです。
慎重に進みました。
ところどころに立っていたケルンに助けられました。
火口壁を一周していると三角点があり、その先に山頂の標柱が立っていました。
岩のごつごつした山頂です。
これが尾根道なら危険なヤセ尾根を渡る、などと書かれそうです。
山頂を後にして下ると、しばらくして一瞬ですが青空が見え、羊蹄山の尾根が山頂のすぐしたまで雲が晴れて見えました。
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