第3日目 黒百合ヒュッテ-麦草峠-縞枯山-北横岳-大岳-双子池

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行程

地名到達時刻所要時間
黒百合ヒュッテ06時34分
高見石小屋08時22分108分1時間48分
麦草ヒュッテ09時39分77分1時間17分
茶臼山11時21分102分1時間42分
縞枯山12時14分53分53分
三ツ岳13時48分94分1時間34分
北横岳15時18分90分1時間30分
大岳16時15分57分57分
双子池ヒュッテ17時45分90分1時間30分
双子池テント場18時11分26分26分
一日の歩行時間
11時間37分
日付:2011/07/02

山行記

丸山までの道

赤岳には昨年に登っていて、雲が多かったものの北アルプスや富士山、あるいは北八ッと呼ばれる蓼科山を北端とする北半分の八ヶ岳の連峰を見渡せたのですが、今回は初日に雨に降られて以来天候には恵まれませんでした。

唯一青空の下で山岳眺望を得られたのが丸山の山頂の先にある岩のピークからで、一昨年の晩秋に歩いた蓼科山や、昨年歩いた焼岳、穂高岳、槍ヶ岳の連峰が見えました。
八ヶ岳の登山道にはもう雪はありませんが、北アルプスの山々はまだたっぷりと雪が残っていて、この時期歩くのが困難であることが分かります。気温も氷点下何度という世界なのでしょう。

ゆっくり見ていたかったのですが、この日は強行軍で北八ヶ岳の諸峰を越えて双子池まで歩かなければならないので、蓼科山が雲に覆い隠されたのを汐に、先に進みました。

麦草峠までの道

樹林に覆われた古い火山を歩く北八ッらしい山域が丸山から麦草峠にかけての様に思われます。周りはことごとく樹林で鬱蒼としています。道に点在する岩や石のほとんどに苔が生えていて、緑一色です。雨が降っていたからよけいに緑が色濃く感じられたのかも知れません。
倒木も多くあり、それが近景のアクセントともなっています。

北アルプスなど遠くから見た八ヶ岳連峰は、夏沢峠で一度下り、麦草峠で大きく降っていて、北と南の八ヶ岳を分けています。それでも麦草峠の標高は2127mあります。

茶臼山と縞枯山

麦草峠から北に進むと、最初のピークが茶臼山で、二つ目のピークが縞枯山です。
どちらも中腹の樹林の一部が枯れていて、縞模様に見えます。枯れる原因は諸説があって、はっきりしないそうです。
ここを通るのは二度目ですが、前回も雨で、今回も雨。雲が山にかかっていて、縞がれの模様を大きな風景では見ることが出来ませんでした。
登山道を歩いていると、枯木の林と緑の林が交互に現れるので、縞枯山の由来は分かります。

標高差は300mほどですが、以外にきつい登りです。ご褒美に眺望でもあれば良いのですが、この二峰の山頂が樹木に覆われていて眺望が得られないことは知っていましたし、眺望が得られる展望台の様な岩場があることも知っていますがこの天候では何も見えません。
おかげで歩くペースまで遅くなってしまいました。

三ツ岳の道

この日のハイライトは岩の三ツ岳と大岳です。
岩場歩きは嫌いなのですが不得手ではないので、ルート上にあっても迂回することはありません。三ツ岳はそれほど楽に登れる山ではないと思うのですが、ロープウェーでアプローチできるからか登山者が多いようです。この日も1組の登山者とすれ違いました。

幸い、三ツ岳の山頂に達した辺りから、雨雲が無くなり、頭上には高い雲だけになりました。遠景は無理ですが、近くの蓼科山や北横岳辺りは見晴らせます。

大岳と双子池の道

北横岳を越えて大岳の道に入ります。
北横岳から大岳まではなだらかな稜線歩きで楽ですが、大岳から双子池までがきつい坂道で、双子池の管理人に言わせると、登る方がまだ楽なで、降ってはいけない道だそうです。
確かに、降っていて、今日一日の疲れと、昨日の疲れが膝に出て来てしまい、天狗の露地辺りでへばってしまいました。幸い、双子池ヒュッテの屋根が見えたので、最後の元気を振り絞って降ることが出来ました。

双子池ヒュッテ

双子池ヒュッテでテント場の受付を済ませると、水場とテント場の話をしてくれます。
水場は小屋の横にある雄池で汲むのですが、虫の死骸が多数浮かんでいて飲むのにはちょっと抵抗があります。煮沸消毒をすれば良いのでしょうが、あいにくとストーブなどの火器は持っていません。

テント場は雌池の湖畔にあるのですが、小屋からテント場まで10分あまりが実に長く感じました。
テント場は雨が降ると水が流れ込んできます。テントサイトが笹を刈って設けられているのですが、地面を見るとほとんどに昨日来の雨が作ったと思われる水流の跡がありました。一番奥まで入って水流の跡のないテントサイトにテントを張ったのですが、夜は雨で、翌朝、水たまりとなったテントサイトに浮かんでいるテントが数張りありました。テントに穴が開いていると中は水浸しでしょう。

地図

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