常念山脈縦走(島々谷-徳本峠-蝶ヶ岳-常念岳)

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概要

日程:
2011/09/07 ~ 2011/09/09
登頂:
常念岳
天候:
初日と二日は晴天、三日は雨のち晴れ
常念山脈縦走(島々谷-徳本峠-蝶ヶ岳-常念岳)

島々から入山をして、島々谷を詰めて徳本峠に至り、峠から尾根を縦走して大滝山、蝶ヶ岳、常念岳と歩いた2泊3日の山旅です。

蝶ヶ岳から常念岳にかけては多くの人が歩いていましたが、島々谷や大滝山の稜線には人影はまばらで静かな北アルプスを楽しむことが出来ました。
島々谷は昨年の大雨の影響が残っていて、歩道が土石流で流されてしまった箇所が多数あり、そうした箇所は巻道がつけられていて歩けることは歩けるのですが、それなりの装備と経験がないと危険かも知れません。

蝶ヶ岳から常念岳にかけての稜線歩きは、森林限界の上を歩くことがほとんどなので、眺望は抜群です。梓川を挟んで見える焼岳、穂高岳、槍ヶ岳の景観は屈指の山岳展望でしょう。蝶ヶ岳の山頂小屋には昼過ぎには多数のテントが張られていて、その幾人かは大きなカメラを三脚に着けて穂高連峰の写真を撮っていました。最もこれだけ景観が大きいと、どこをどの様に写し取れば傑作が生まれるのかと思ってしまいます。

蝶ヶ岳の山頂小屋から常念岳までは長い稜線歩きです。眺望に慰められて何とか歩けますが、常念岳の登りの手前の三つの小ピークを越える辺りが体力的に最もきつく感じられます。常念岳の尾根に取り付くと、ここから山頂の直下まで手足を使ってよじ登る巨石の散乱した道となります。

常念岳の山頂にたどり着いたのは日没の時間と重なったのですが、おかげで夕日で伸びた影が長く東に伸びる影常念を見ることが出来ました。時間がおっしていたので山頂を素通りしてすぐに常念乗越に下ったのですが、夕暮れの山頂にはニホンザルの群れが居て、盛んに高山植物の芽や花を喰べていました。

翌朝、激しい風雨となり、稜線を歩いて燕岳、餓鬼岳へ向かうのは危険と判断て、一ノ沢へと下りました。予定では大天上岳、燕岳、餓鬼岳を歩くつもりでしたが、やむを得ないでしょう。麓に降りると日が差していて後ろ髪を引かれましたが、山を見上げると山容は黒い雲に隠れていて見えません。山頂や稜線はきっと強風雨が吹き荒れているのだろうと、自分を慰めつつ穂高駅から電車に乗って山旅を終えました。

標高

最高地点:
2,850 m
標高差:
入山地点728 m から最高地点までの標高差2,122 m
標高差:
最低地点559 m から最高地点までの標高差2,291 m
累積標高:
8,931 m(登り:3,293 m|下り:5,638 m)

地図

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