後立山連峰の核心部分の爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳、唐松岳、白馬岳を歩いた3泊4日の山旅です。
爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳南峰まではなだらかな稜線歩き、鹿島槍ヶ岳の釣り尾根から岩稜歩きとなり、途中には八峰キレットと帰不キレットの難所があります。誰でも手軽に歩けるルートではありませんが、岩場には全てクサリかハシゴが設けられているので、岩場歩きになれた登山者ならそれほどの困難は無いでしょう。
人の混む週末でも八峰キレットと帰不キレットを歩く人は少なく、北アルプスの主脈稜線の登山道としては比較的静かな山歩きを楽しめました。
北アルプスでも北に寄ったこの縦走路から見た剣岳は、岩が積み重なって盛り上がった様な山容なので目を引きます。
立山は雄山や大汝や別山などの峰が林立しているので、視線が分散してしまい注目されにくい山となっています。
同じ立山連峰でも、大山塊の薬師岳はやや南に寄りすぎていて存在感が薄らいでいます。
登山の前日、新宿発の夜行バスで扇沢に移動しました。深夜に到着したのでトローリーバスの受付の屋根の下で仮眠を取ります。
初日、土砂降りの中を爺ヶ岳に登ります。冷池のテント場でテント泊をしていると、夜半に暴風となり、明日は雨風の隙間を突いて下山をしなければならないのか、と考えながら寝ていました。
二日目、昨夜の雨が嘘の様に晴れました。雲の標高が低くなって、雨雲の上に北アルプスの山々が位置しています。青空の下を鹿島槍ヶ岳に登り、五竜岳、唐松岳まで歩きます。
三日目、不帰嶮を越えて白馬岳の小屋に着いたところで土砂降りとなりました。
四日目、雨風が強くなり、予定を変更して白馬大雪渓を下りました。