第1日目 猿倉-白馬槍温泉-白馬鑓ヶ岳-天狗山荘

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行程

地名到達時刻所要時間
猿倉06時28分
小日向のコル08時19分111分1時間51分
白馬槍温泉10時19分120分2時間
白馬槍温泉(休憩)10時40分21分21分
稜線の出合13時07分147分2時間27分
稜線の出合(休憩)13時34分27分27分
鑓ヶ岳14時14分40分40分
杓子岳15時01分47分47分
天狗山荘17時06分125分2時間5分
一日の歩行時間
10時間38分
日付:2012/08/08

山行記

始発の路線バス

白馬駅の南の2kmのところにある白馬グリーンスポーツの森のキャンプ場に前日泊まり、早朝、30分ほどかけて、キャンプ場から白馬駅まで歩いてきました。
驚いたことに、白馬駅の前には大学生らしいグループや、お年寄りのグループなど数十人がすでにたむろしていました。東京からの列車の到着時刻にはまだ早いので、バスで来たのかもしれません。

猿倉行きのバス停の前に並んでいると、あちこちから人が現れてきて、後に並んで行きます。猿倉行きのバス停がここで間違いないかきかれたり、料金を質問されたりしている内に、バスがやってきました。
並んでいる人は増えていて、バスに全員が乗り込んだときには、座席の半分が埋まっていました。

バスが猿倉に行くまで、白馬ハイツ、八方インフォメーションセンター(バスターミナル)などいくつかのバス停を通るのですが、各バス停に待っている乗客がいるのにも驚きました。
バスは停車をして、前払いで乗客を乗せるので、だいぶ時間を食っています。
猿倉に着くのが10分以上も遅れていました。

白馬槍温泉のコース

猿倉に降りたバスの乗客は、全員大雪渓に向かいました。
白馬槍温泉のコースは、登りには人気がないようです。
駐車場から歩いて来たマイカー組の登山者も、全員、大雪渓の向かっています。

車道を少し歩くと、すぐに白馬槍温泉のコースの分岐があり、分岐を入ると、ダケカンバやブナの大木の多い、薄暗い樹林の道となります。

小日向(おびなた)のコルまでは樹林の中のだらだらした坂道です。
コルの前後にお花畑があり、アザミの大きな花が見頃でした。

コルを過ぎると等高線に沿った道となります。
沢と尾根を越えるごとに、一高一下しながら歩きます。トラバースルートが多く、そのほとんどに道が過去に欠落をした跡があり、そういうところは山肌を削って道を作り直しているので、歩きにくくなっています。

大きな雪渓は杓子沢と槍沢の二か所です。
どちらも、春から初夏にかけての道はすでに雪解けで歩けなくなっていて、夏用の道が新たに踏み固められていました。

槍温泉からの下山者が多く、すれ違うのに苦労します。
本来なら上り優先なのですが、これだけ下山者が多くいると、一人で歩いているわたしが避けた方が早いです。中には30名以上の団体も下ってきました。
下ってくる人のほとんどが見るからに初心者とわかる人で、よくこれらの人が、槍温泉の上の岩場を降りられたと感心してしまいました。

槍温泉を過ぎると、稜線の上まで一途な登り道となります。
温泉のすぐ先に岩場があり、クサリが架けられていて、ちょっとした難所となっています。
この岩場を過ぎると、左右に高山植物の花が多く見られるようになります。

多く見られたたのがチングルマとハクサンコザクラです。
どちらも湿性の土地を好む植物です。途中にある雪渓の雪解け水を好んで咲いているようです。

小さな雪渓を渡りますが、かなりの斜度があって、初心者にはそうとうに渡りづらい様です。2組3人の下山者の通過を待ってから渡ったのですが、待ち時間が5分以上もありました。
雪渓の表面は、厚い日差しでぐずぐずに柔らかくなっていて、登るのには都合が良くなっていました。

鑓ヶ岳

稜線から鑓ヶ岳まではすぐそこです。
時間が早いので、鑓ヶ岳から杓子岳まで足を伸ばしてみました。
景観の良いのは鑓ヶ岳の山頂です。杓子岳は北に白馬岳、南に鑓ヶ岳がそびえているので、この二座よりも標高の低い杓子岳からの眺望はありませんが、白馬岳や槍ヶ岳の姿を見るには絶好の位置にあります。

杓子岳から槍ヶ岳に戻り、時間の許す限り山頂からの景観を見ていました。
鑓ヶ岳からは、南に五竜岳と唐松岳、西に立山と剣岳の美しい姿が見られます。

天狗山荘

天狗山荘のテント場はすでにいっぱいでしたが、石と岩がごつごつしたスペースは皆が避けたようで空いていました。以前なら避けたようなこうしたスペースでも慣れれば意外と平気にテントを張って寝ることも出来るのです。

天狗山荘は雪田の横に建てられた山小屋なので、水が豊富にあります。この雪田は昨年9月中旬に通ったときも大きな量を保っていたので、通年消えないようです。
雪田のおかげで、水は無料で手に入ります。

トイレはなかなか清潔で、綺麗に掃除されています。
若干臭うのはやむを得ないでしょう。

山小屋泊の人とテント泊の人を含めると、30、40人は泊まっているようですが、この人達全部が不帰キレットを越えるのかと思うと、妙な気もします。

地図

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