地名 | 到達時刻 | 所要時間 | |
---|---|---|---|
中尾高原口バス停 | 05時28分 | ||
槍見温泉登山口 | 05時41分 | 13分 | 13分 |
クリヤ谷渡渉点 | 06時22分 | 41分 | 41分 |
最終水場 | 09時30分 | 188分 | 3時間8分 |
笠ヶ岳 | 13時12分 | 222分 | 3時間42分 |
笠ヶ岳山荘 | 13時26分 | 14分 | 14分 |
一日の歩行時間 |
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7時間58分 |
日付:2012/09/15 |
北アルプスの登山口の朝は早く、午前四時頃には駐車場に車が次々と到着しては登山者をはき出して行きます。この日は笠ヶ岳まで登るだけで行程は長くないので、日が昇り辺りが明るくなった5時半頃に出発をしました。
中尾高原口のバス停のそばにある駐車場は、乗用車で満杯なのですが、一番近い登山口の笠ヶ岳に向かう登山者はほとんどありません。見ていると、奥の新穂高温泉や中尾温泉の方へ歩いて行く登山者がほとんどです。穂高岳や槍ヶ岳を目指しているようです。
10日間プラス予備分3日の食料バッテリーその他の装備を背負っているので、標高1000mに満たない中尾高原口から2897mの標高の笠ヶ岳までの登坂路を登るのはつらいものです。
これまでの登山では、追い越されることは希で、ほとんど追い越すことばかりでしたが、今回は追い越されるばかりでした。一歩、前に進むたびにつま先が地面にめり込む様な感覚です。
槍見温泉の登山口から急峻な坂道を登りますが、すぐに平坦な道となり、クリヤ谷の渡渉点まで、登ったり平坦だったり道が変化します。
渇水のはずですが、クリヤ谷には十分以上の水量があって、上手に渡らなければ足下をぬらすほどでした。
徒渉する人の様子を見ていると、沢渡になれていない登山者が多い様で、数人が石の上を渡るのが怖いのか、滑って沢の流れの中に足を落としていました。
登山口から1時間ほどのところにある渡渉点ですが、ここで休憩をとる人が多いようです。
笠ヶ岳の登山道を上っていて不思議に思えたのが、ヘルメットをかぶっている一団の存在でした。剱岳登山や後立山連峰のヤセ尾根を歩く時にはヘルメットを持っている登山者を見かけることもありますが、笠ヶ岳にいるとは思いませんでした。
ロッククライマーの一団は、笠ヶ岳の遙か手前の大木場ノ辻か錫杖岳の辺りにある分岐から別れて、稜線に見える岸壁に向かって別れて行きました。
山と高原の地図の笠ヶ岳登山道はあまりあてにならないことが、登って見て分かってきました。
最終水場は標高2000m付近にあります。小さな沢の流れですが、渇水のこの時期でも涸れないところを見ると、初夏から秋にかけての登山シーズン中ならいつも利用できるようです。
この水場は、山と高原の地図には掲載されていません。また、所要時間も地図と実際とは違っていて、最終水場まで4時間ほどかかっていますが、山と高原の地図では5時間以上かかる様に描かれています。
この日、早朝から晴れていて、厚い日差しを樹林帯が遮ってくれていますが、気温は高く、長い坂道を登るので、汗が噴き出ていました。
時折、樹林から出て草原を横切るとき、わずかに周囲の山容が見られる程度で、眺望と言うほどのものはなく、晴れていてもありがたみはありません。
11時頃から雲が湧いて来て、日差しを隠し、歩きやすくしてくれました。
ただ、雲の量はとても多く、笠ヶ岳の山頂に着く前に、辺りを完全に見えなくしてしまいました。
山頂に着いたときの視界は20mほどで、山頂をしめす標識以外は何も見えません。
笠ヶ岳山荘に向かって下る途中から小雨さえ降ってきました。
笠ヶ岳山荘に下ってテント場の受付を終える頃には雨粒が大きくなっていました。
急いでテント場に行き、テントを張り終えて中に入ると、雨脚が速くなり、やがて土砂降りとなりました。
幸い、降られずに済みましたが、まだ時間は午後2時前です。多くの登山者が歩いている時刻でした。雨が小降りになったのが午後3時過ぎですが、それまでの多くの濡れそぼった登山者がテント場の前と通り過ぎて行きました。
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