第2日目 笠ヶ岳-弓折岳-双六岳-三俣蓮華岳-三俣山荘

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行程

地名到達時刻所要時間
笠ヶ岳山荘05時10分
笠ヶ岳(日の出を待つ)05時28分18分18分
笠ヶ岳山荘(テント撤収含む)06時20分52分52分
笠新道分岐07時22分62分1時間2分
抜戸岳(山頂往復)07時35分13分13分
弓折乗越(鏡平の分岐)10時05分150分2時間30分
双六小屋11時02分57分57分
双六岳12時12分70分1時間10分
三俣蓮華岳13時38分86分1時間26分
三俣山荘14時43分65分1時間5分
一日の歩行時間
9時間33分
日付:2012/09/16

山行記

笠ヶ岳の日の出

この日の行程は笠ヶ岳から三俣山荘までを歩けば良いので気楽です。
このルートは一昨年に歩いていて知っています。笠ヶ岳から双六小屋までは平坦な稜線歩きで、双六小屋から三俣山荘までも双六岳と三俣蓮華岳に登るくらいです。

このため、早朝、笠ヶ岳までを往復してから出発をすることにしました。
昨日の豪雨はあがって晴天です。

テント場を出たのが5時過ぎでしたがまだ日の出には時間がありました。東にある穂高連峰が3000mを越えているので、日の出を遅らせているようです。
山頂でご来迎を迎える趣味は持ち合わせていませんが、多くの登山者に混じって、笠ヶ岳の山頂で日の出を待つことになりました。

この日は深い雲海が標高2000m付近を覆っていました。
笠ヶ岳の山頂からは、南に乗鞍岳、その先の御岳が雲海に浮かんでいるのが見えます。
御岳のやや左、南南東の方角には中央アルプスが見え、その奥に南アルプスが見えます。
どちらの山脈も先月縦走をしてきたばかりです。

これらの山は黒いシルエットとして浮かんでいますが、朝日を徐々に受けるにつれて、山襞がはっきりと見える様になりました。
朝日は5時38分に、穂高連峰の大キレットのやや左側から登りました。
日が昇ると、反対の西がわに笠ヶ岳の影が長く伸びて行くのが見えます。笠ヶ岳の影は遠く白山の辺りにまで届いているようです。

稜線の縦走路

笠ヶ岳の山頂を降りてテントを畳み、抜戸岳から弓折岳の稜線の縦走路を北に進みます。
一昨年、この道を通ったときはひどい霧で何も見えませんでしたが、稜線の雰囲気の良いことは容易に想像がつきましたし、一望できる穂高連峰や黒部五郎岳から薬師岳の景観は地図を見ればわかるので、晴れた日に歩くのを楽しみにしていました。

この稜線は穂高連峰と平行に南北に走っているので、北に進むとそれまで西穂高岳が真横に見えていたのが、徐々に北に移って奥穂高岳に変わり、やがて槍ヶ岳に変わって行きます。

真北には黒部五郎岳があり、その北に薬師岳が長い山稜を東西に引いています。
黒部五郎岳の山頂のカールは、この稜線からは残念ながら見えません。この山を見るのには双六岳か三俣蓮華岳から見る方が良いようです。

抜戸岳から秩父平にかかると、双六小屋か鏡平山荘に前泊した登山者とすれ違う様になりました。
いつもだと、午前5時前後の出発となるので、すれ違う登山者と出会うのは歩き始めてから最低でも3時間は経ってからなのですが、今日は歩き始めて1時間あまりですれ違うので、いつもとかってが違って戸惑いました。

笠ヶ岳から双六小屋にかけての稜線の道は、全体がハイマツに覆われていて、優しい雰囲気があります。
花の季節は終わっていましたが、それでも初秋の花のリンドウやキキョウ、アキノキリンソウ、ヤマハハコなどの花を楽しむことが出来ました。

双六岳と三俣蓮華岳

霧のかかっている双六岳に登ったことがあるだけで、晴れた日の双六岳からの眺望はまだ知りません。
双六小屋で休憩を取ってから双六岳の登りにかかります。坂は急ですが標高差が少ないので山頂まではすぐです。

双六岳の山頂は広い草原の先にありました。
見物は西の笠ヶ岳と北の黒部五郎岳です。笠ヶ岳は円錐形の山頂を見せています。黒部五郎岳はその特徴あるカールをこちらに大きく開けています。

双六岳から三俣蓮華岳まではすぐです。
三俣蓮華岳からの眺望では、間近の鷲羽岳が圧倒的でしょう。鷲羽乗越から盛り上がった山容が見られます。
鷲羽岳の稜線の先に水晶岳と赤牛岳が見られます。薬師岳は雲ノ平の影に山裾を隠されてしまい迫力が感じられなくなっています。

地図

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