地名 | 到達時刻 | 所要時間 | |
---|---|---|---|
舟窪小屋(テント場) | 06時00分 | ||
北葛岳 | 08時01分 | 121分 | 2時間1分 |
北葛乗越 | 08時42分 | 41分 | 41分 |
蓮華岳 | 10時41分 | 119分 | 1時間59分 |
針ノ木小屋 | 11時26分 | 45分 | 45分 |
針ノ木岳 | 12時34分 | 68分 | 1時間8分 |
スバリ岳 | 13時14分 | 40分 | 40分 |
赤沢岳 | 14時46分 | 92分 | 1時間32分 |
鳴沢岳 | 15時39分 | 53分 | 53分 |
種池山荘 | 18時14分 | 155分 | 2時間35分 |
一日の歩行時間 |
---|
12時間14分 |
日付:2012/09/19 |
この日は当初、舟窪小屋から針ノ木小屋まで移動する予定だったのですが、実際に歩いて見たら針ノ木小屋には午前中に到着したので、思い切って種池山荘まで歩くことにしました。このため、出発時刻が遅くなったので、種池山荘に着いた時刻も日没後となってしまいました。
七倉岳から七倉乗越を過ぎると、北葛岳のヤセ尾根の登りとなります。
夜半に降った雨が岩をぬらしているので、気を抜くと滑ります。
七倉乗越から北葛岳までの標高差はたいしたことは無いのですが、多少の気疲れをしました。
北葛岳の北の北葛乗越から蓮華岳の登りにかかりますが、長いクサリ場のある岸壁が最初からあります。
乗越から岩場に取りかかろうとすると雨が降り出し、たちまち本降りとなりました。雨具を身につけて、岸壁を上ります。
クサリ場と言っても、岩場になれた人ならクサリを使う必要のない岸壁です。
岩が濡れていて滑るので慎重さは必要ですが、最初から最後までクサリは使わずに済みました。
岩場は中腹までで、中腹から上は、傾斜は急ですがコマクサの咲いている岩礫のジグザグに着けられた坂道です。
風を遮ってくれるものが何もないのがつらいですが、歩けば標高が稼げます。
やがて、頂上に達しました。
立っていると吹き飛ばされそうなので、早々に針ノ木峠に下ります。
蓮華岳から針ノ木峠まではわずかな降り道です。
45分ほどで着きました。
峠には針ノ木小屋があり、入り口の脇にあるベンチに腰掛けて、休憩を取ります。
この小屋は水飢饉の様で、テント泊者や通過者に売る水は無いと張り紙がしてありました。
幸い、昨日に汲みおいた水がまだ2L近くも残っていたので、給水の必要はありませんでしたが、もし水が必要なら扇沢まで20分もくだらなければなりませんでした。
当初、この小屋のテント場に幕営する予定でしたが、到着した時刻が午前11時を少し廻ったところだったので、思い切って種池山荘まで足を伸ばすことに決めました。
今回の山旅は、昨年、扇沢から親知不を目指した山旅が台風の上陸で白馬岳まで進んで下山せざるを得なかったことから、昨年来の持ち越しの山旅だったのですが、直近の理由では、剱岳・立山を歩いた帰りに五色ヶ原から針ノ木岳の立派な姿を見て、あの山に是非登りたいと思ったことがあります。
五色ヶ原から見た針ノ木岳は根張りの大きな立派な山でしたが、この日の天候は強風雨で視界も閉ざされています。
針ノ木峠から針ノ木岳までの急斜面を登った実感はあっても、山頂は雨風が激しく、山頂に立ったと言う余韻に浸る余裕はありませんでした。
針ノ木岳から北に延びている岩稜があり、小さな岩峰がいくつも発生しています。
岩峰の北の端がスバリ岳です。山と言うより岩の突起と言った方が正解かもしれませんが、姿形は霧に隠されてよく見られませんでしたから、案外、立派な岩山かもしれません。
スバリ岳を過ぎると、いったん鞍部に下ってから赤沢岳の登りにかかります。
ヤセ尾根に激しく風がぶつかっていて、東風を受けた尾根の上に雲がわき上がっています。
視界は500mほど。
ただ、黒部ダムの方角だけは雲が途切れていて、黒部湖とくろよんロッジ、ロープウェーの上と下の駅のあるタンボ平辺りが見られました。
先日雨の中を歩いたタンボ平の地形がよく分かります。
赤沢岳の山頂に達するころには、霧が再び深く立ちこめてきて、辺りの風景を全て覆い隠してしまいました。
赤沢岳の山頂を下って鞍部に向かうと、霧は晴れました。
不思議なものです。
これが鳴沢岳に登るとまた霧に覆われます。
鳴沢岳から新越山荘までは一途の降り道です。
新越山荘で水と食料の補給をします。
食料・行動食を3日分余分に持ってきていたのですが、一日に消費するカロリーが予想よりも大きいらしく、3日分の余剰の食べ物を食べ尽くして仕舞っていました。
新越山荘にあったビスケットと板チョコ全部を購入してザックに詰めます。
この後、知ったのですが、登山シーズンが終わりに近づいていて、各山小屋は行動食の在庫を売り切ってなくす様にしていました。ビスケットやチョコレートの様な嗜好品的な行動食はこの後、容易には手に入りませんでした。
新越山荘から先の道は、岩小屋沢岳の登りがあるだけで、後は平坦かやや下りの道だけです。
さして体力を必要としません。
新越山荘で、種池山荘まで2時間はかからないと聞いたのですが、実際にそうでした。
直線距離は長いものの、高低差がないので時間あたりの歩く距離がはかどります。
山と高原の地図の、舟窪岳から針ノ木峠、新越山荘、種池山荘にかけての所要時間はかなり多めに見積もられていて、実際にはそぐわないようです。
種池山荘に着いたのは午後6時を廻っていて、日没後となり、辺りは暗闇に包まれていました。
テント場の受付を済ませ、山荘に残されていたビスケットと板チョコを購入してから、テントの設営にかかります。
関連する山行記
最新の山行記