地名 | 到達時刻 | 所要時間 | |
---|---|---|---|
五竜山荘 | 08時00分 | ||
唐松頂上山荘 | 09時58分 | 118分 | 1時間58分 |
唐松岳 | 10時16分 | 18分 | 18分 |
不帰キレット | 12時09分 | 113分 | 1時間53分 |
天狗山荘 | 13時56分 | 107分 | 1時間47分 |
白馬鑓ヶ岳 | 14時59分 | 63分 | 1時間3分 |
白馬頂上宿舎 | 16時29分 | 90分 | 1時間30分 |
一日の歩行時間 |
---|
8時間29分 |
日付:2012/09/21 |
出発の準備を終えた午前4時半頃から雨脚が強くなり、テントから顔を出してみると土砂降りです。この雨では、唐松岳の南の岩場は越えられても不帰キレットの岩場を越えるのは無理と判断をして、天候の様子見をしました。
雨脚は強くなるばかりです。
午前5時を廻った頃が一番激しく降っていた様で、出発をあきらめて、身につけた雨具を脱いで、ザックにしまったシュラフを引っ張り出して、一寝りすることにしました。
この日のルートを検討すると、五竜山荘を午前10時までに出発できれば、唐松岳と不帰キレットを越えて天狗山荘までは行けます。
だから、午前10時までは天候の回復を待つことにしました。
午前10時を過ぎても雨が激しく降っている様なら五竜山荘で停滞します。
午前7時前に目を覚ましてテントから顔を出してみると、雨が上がっていました。
霧も風に吹き払われたのか、視界が得られます。
山荘の建物に行って話を聞いてみると、今日の天気予報は「雨一時曇り」と言うものでした。
同じテント泊の登山者とも話をしましたが、彼は、天候が回復しないので、唐松岳に登ってから八方尾根を下って今日中に帰宅すると言うことでした。
わたしは、雨が激しく降っていなければ、不帰キレットを越えるのは造作もないので、白馬岳に向けて出発をすることにしました。
出発は午前8時過ぎでした。
五竜山荘から鞍部にぐっと下ってから、大黒岳の岩場にかかります。
ここは登山ガイドで触れられることは少ない岩場ですが、八峰キレットに負けない難所と言えるでしょう。
出発直後に雨が降り出しましたが、幸い、岩場にかかるとあがってくれました。
唐松岳を越えて不帰キレットにかかります。
今回の山旅の最大の難所です。
唐松岳を下って三峰(現地では二峰南峰と表記)、二峰と進むと、いよいよ岩場の下りです。
昨年、今年と2回通っている道ですが、かかる直前には多少の緊張があります。
雨は上がっていますが、岩は全て濡れていて滑ります。
不帰キレットは難所ですが、岩場の距離はとても短く、二峰から一峰の間だけです。
天狗の大下りにも岩場はありますが、これはたいしたことはありません。
不帰キレットは、岩場には全てクサリかハシゴが設けられているので、恐怖心さえ克服できれば、誰でも通ることの出来る道です。もっとも、クサリに頼り切って手がかり足がかりを自分で探せない様な登山者は、大変な危険を伴うでしょう。
天狗の大下りを登り終えて小ピークに達した頃に寒冷前線が通過したのを感じました。
急激に気温が下がり、これまで東風だったのが西風に変わり、しかも風速が数倍に上がりました。寒冷前線が通過したのを感じました。(9℃から10℃の気温が4℃から5℃にまで下がり、風速も10m/s前後だったものが20m/s以上に強くなりました)
天狗ノ頭から白馬頂上宿舎までは安気に歩ける稜線の道です。
少々風が強くても雨が激しく降っても危険を感じることはありません。
昨年にこの道を歩いたときは、翌日に台風の上陸を控えていて、慌てて大雪渓を下って逃げ帰ったのですが、幸いに今回は台風の接近はなく、ただの低気圧でした。
先月に白馬鑓ヶ岳、杓子岳の山頂に立って、周囲の大観を恣に得ていたので、今回の悪天候で眺望がなくても我慢が出来ます。
白馬岳の頂上の下にある頂上宿舎でテント泊の受付を済ませてから、テント場に移動しました。
山小屋で行動食を手に入れようとしたのですが、スポーツ羊羹と言う珍しい食べ物以外にないと言うことでした。
スポーツ羊羹の1つ辺りのカロリーを見ると、171kcalあるので5つ購入する事にしました。171kcalと言うとご飯茶碗一杯分です。この先は朝日小屋しか山小屋はないのですが、朝日小屋で行動食が手に入る可能性がない場合も考えて、今日と明日、明後日の行動食です。本当はもう少し数をほしかったのですが、羊羹の重さを量ってこれを背負うことを考えたら5つが限度と諦めました。
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