地名 | 到達時刻 | 所要時間 | |
---|---|---|---|
朝日小屋 | 05時30分 | ||
朝日岳 | 06時26分 | 56分 | 56分 |
吹上のコル(蓮華温泉の分岐) | 06時47分 | 21分 | 21分 |
黒岩山の分岐 | 08時57分 | 130分 | 2時間10分 |
犬ヶ岳 | 11時30分 | 153分 | 2時間33分 |
白鳥山 | 14時54分 | 204分 | 3時間24分 |
坂田峠 | 16時33分 | 99分 | 1時間39分 |
栂海新道登山口(国道8) | 19時12分 | 159分 | 2時間39分 |
親不知駅(国道8経由) | 20時37分 | 85分 | 1時間25分 |
一日の歩行時間 |
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15時間7分 |
日付:2012/09/23 |
9日間の山旅の締めくくりは、朝から強風雨でした。
朝日岳の山頂までは樹林の中の道なので何とか風は防げましたが、山頂は吹きさらしで立っていることも出来ません。早々に北の道を降ります。
朝日岳は樹林に覆われている山だったので、北に降る道は樹林帯の中の道で雨風を防いでくれるものと思っていたのですが、岩礫とハイマツに覆われた稜線の道で、風が容赦なく吹き付けてきます。
誤算です。
霧が深くて正確な位置は分かりませんでしたが、おそらく長栂山を過ぎた辺りから湿原になるのだろうと思います。
小さな湿原が点在していて、その湿原を縫う様に道が北に延びています。
湿原はテーブルの様に山の中腹にあって、一つの湿原は階段の踊り場の様に位置していて、湿原を過ぎると数十メートル下って、また新しい湿原の中を道が通っています。
いくつもの湿原を通り抜けて、少しずつ標高を下げて行くと、黒岩山の南の分岐に至ります。
山と高原の地図には、朝日小屋から分岐まで約5時間かかると書かれていたのですが、実際に歩くと3時間あまりで着いたので、このペースで歩ければ日本海沿岸の親知不までも今日のうちに歩ききってしまえるものと思えました。
この日、白鳥山小屋に泊まる予定だったのですが、急遽、変更をして一気に下山をすることにしました。
黒岩山から犬ヶ岳までの道は、高低差がほとんどありません。
かなりの速度で歩く事が出来ます。
体力の消耗もほとんどありません。
サワガニ山など景観の良さそうなピークもあったのですが、天候の関係で楽しめる眺望は得られませんでした。
犬ヶ岳の山頂は東西に長い稜線の上のピークです。
山頂のすぐ北に栂海山荘の建物が見えます。
サワガニ山岳会と言う団体の所有の山小屋の様です。
緑と赤に彩られた、気味の悪い色彩の建物ですが、作りはしっかりしていて、山小屋ではなく山荘と謳っているのがよく分かります。
犬ヶ岳を過ぎると、1200mをわずかに越える小ピークをいくつも越える道が待っています。
低いピークですが、登り下りの勾配は急で、驚くほどの体力を消耗させられます。
勾配が急だからと言って、道がジグザグに切られることはなく、おそらく道を切り開く手間暇と予算の関係からと思いますが、全ての道が直登しています。
特に厳しい登り下りの道が下駒ヶ岳の道です。
中腹に岸壁があるのですが、ザイルが一本垂れ下がっているだけで、厳しい坂の道が一直線に山麓と山頂を結んでいます。
白鳥山までこの様な道が続きます。
白鳥山から坂田峠までは一途の降り道です。
途中には勾配が緩やかになったり、多少の上り坂があったりして、体力の回復が期待できる、踊り場の様な箇所は全くありません。
こういう登山道も珍しいでしょう。
坂田峠から先の道は、親知不まで、大変に滑りやすい道です。
ずいぶんと慎重に歩いたつもりですが、日が暮れて真っ暗になったことと、9日間の旅の最終日の、それも下山と言うことで気が緩んだのか、何回も滑って転倒しました。
漸く親知不の高速道路の灯が見えてきたのですが、送電線の鉄塔を越えると、営林の作業道の様な急傾斜の道となって、最後の最後まで気が抜けませんでした。
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