第1日目 水上駅-天神尾根-谷川岳-茂倉避難小屋

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行程

地名到達時刻所要時間
水上駅08時44分
ホワイトバレースキー場09時35分51分51分
天神山12時29分174分2時間54分
休憩12時49分20分20分
オキノ耳14時57分128分2時間8分
休憩15時10分13分13分
茂倉岳16時22分72分1時間12分
茂倉岳避難小屋16時32分10分10分
一日の歩行時間
7時間48分
日付:2012/10/22

山行記

登山口までの道

水上駅から天神尾根の登山口のあるホワイトバレースキー場までは、舗装された車道を歩きます。
駅は湯桧曽川の東岸にあり、登山口は川の西がわのあるので、湯桧曽川を渡らなければならないのですが、駅のそばには橋がありません。直近の橋は北にあって、少し歩かされます。
橋の上から見た湯桧曽川は、コンクリートの堰などが川底に見え隠れしています。水量も少なく、これといった特徴のない川です。

地図には谷川温泉を経由して登山口に取り付く様に書かれていましたが、実際に現地を歩いて見ると、谷川温泉の手前から北に入る舗装林道があって、斜めにショートカットできます。車道歩きは退屈なので少しでも道を短縮できるのはありがたいことです。

車道の行止がホワイトバレースキー場となっています。
登山口はゲレンデを50mほど登った左側にあります。ゲレンデの中央を歩いてしまうと、見落としてしまうでしょう。小さく目立たない標識が建っているだけです。

天神山

ホワイトバレースキー場から登山道に入ると、しばらくは廃道となった林道を歩きます。この林道は土砂で押し流されたので廃道となったらしく、沢にハシゴで下る箇所があります。

沢に沿った谷底の道を歩いてから、尾根に取り付きます。
沢から尾根の上に出るまでは、当たり前ですが急勾配の道です。周りは樹木が茂っていますが、登山道はどうしたものか日が差し込んできます。暑い日差しの日だったので、少しばてました。

木が切れて、時折周囲の尾根を見上げることが出来ますが、この辺りの標高では紅葉はまだ先の様で、樹木の葉は緑でした。

尾根の上に出ると、周りの樹木は色づいていました。標高1200mくらいがこのときの紅葉の境だったようです。
尾根の上に出るころに高曇りとなってしまい、遠景が効かなくなりました。周囲の紅葉が楽しめたのが幸いです。

天神山の下に出ると、スキー場でした。紅葉の盛りとあって、多くの観光客やハイカーがロープウェーで登って来ます。殆どは、天神山の山頂まで歩かずに、リフトを利用しています。
スキー場のゲレンデを歩いて登る人はわずかです。

天神山の山頂の北側にリフトの山頂駅があり、眺望が北から東にかけて開けています。
多くの観光客やハイカーがここで眺望を楽しんでいました。
あいにくの曇天で谷川岳の山頂は雲に隠されていましたが、西黒尾根の根張りはよく見えました。

この日よく見えたのが白毛門から朝日岳にかけての稜線でした。朝日岳の山頂だけが雲に隠されずに見えていたので、観光客の注目を集めていた様です。山の名前を多くの人に聞かれました。ここで休憩している人の中で、唯一登山の格好と装備をしていたから聞きやすかったのでしょう。

天神尾根

天神山の岩の頂からは天神尾根から谷川岳の山頂までがよく見えます。
尾根は落葉樹に覆われているので、紅葉の赤い色に染まっています。少し岩の道を下って行くと、樹林の中の道に入ります。

熊穴沢避難小屋までは勾配の緩やかな歩きやすい道です。
道沿いには日が差すためか、笹が茂り、その笹の緑色が、紅葉と黄葉とコントラストを作っていて、美しいものです。
熊穴沢避難小屋は土間にベンチがしつらえられただけの小屋で、就眠スペースの板の間はありません。一夜ビバークするならグランドマットなどが必要です。

熊穴沢避難小屋を過ぎると、岩場が点々と現れます。たいした岩場では無いのですが、初心者の団体が多いために、下ってくる人の渋滞が所々で発生していました。
岩場が現れると、そこから先は灌木と笹の原の稜線となります。晴れていればすばらしい眺望が楽しめるでしょう。
雲の中、階段を上って行くと、谷川岳肩ノ小屋に出ました。西黒尾根からの道とここで合流します。
風が出てきました。

谷川岳と縦走路

肩ノ小屋から山頂までは、木道の補修工事を行っていました。
最初に現れるのがトマノ耳1963m、次にオキノ耳1977mが現れます。どちらも吹きさらしの岩の頂で、風を防いではくれないので、少し先まで歩いてから岩陰に隠れ休憩を取ります。
午前中は晴れていて暑かったので、山頂の寒さが応えます。

前回、谷川岳に登ったときはオキノ耳まで登り、一ノ倉岳に伸びる稜線の美しさに見とれたのですが、今回は景観はありません。そのときに記憶を呼び起こしながら、雲の中を進みます。
谷川岳から一ノ倉岳にかけては岩尾根で、クサリ場が点々とあります。高低差はそれほどは無いようです。

一ノ倉岳避難小屋は大人の胸くらいの高さの2m四方位のドーム型の建物です。文字通りの避難小屋で、1人か2人を受け入れるのがせいぜいでしょう。水場はありません。

一ノ倉岳を過ぎると笹の尾根となります。
一度標高を下げてから、茂倉岳(しげくら)に登ります。ちょっとした登りです。
笹の尾根は尾根筋が狭く、道もはっきりとつけられているので、よほどの悪天候でも道を見失うことはないでしょう。

茂倉岳の山頂が雲を空かして見えたので、今日の歩きももうすぐ終わりと安心したのですが、山頂から茂倉岳避難小屋まで急な坂道で長く感じました。実際に歩いたのは10分くらいです。

茂倉岳避難小屋

この避難小屋は笹に覆われたなだらかな稜線の上にあります。
立派な建物で、トイレは別棟となっています。トイレの悪臭に悩まされないですみますが、悪天候の時は雨風雪に叩かれながらトイレまで歩くことになります。

室内は中央の通路を「コ」字型に板の間が囲んでいます。小屋全体を就眠スペースに当てています。15名から20名くらいの収容能力があるでしょう。

水場は小屋から2分ほど下った所にあるのですが、このときは枯れかけていて取水できませんでした。

地図

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