第2日目 雲取山-長沢背稜-天目背稜-棒ノ嶺-御嶽駅

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行程

地名到達時刻所要時間
雲取山04時39分
雲取山荘04時58分19分19分
酉谷山09時13分255分4時間15分
天目山11時12分119分1時間59分
蕎麦粒山12時39分87分1時間27分
日向の沢ノ峰分岐13時25分46分46分
棒ノ嶺15時46分141分2時間21分
御嶽駅19時18分212分3時間32分
一日の歩行時間
14時間39分
日付:2013/07/01

山行記

朝の雲取山

早朝、日の出の前に雲取山の頂に立ちます。
雲取山の東の方角の眺望は、山頂は樹林で見られませんが、避難小屋からはよく見えます。雲が広がっていましたが、石尾根の峰のいくつかが雲を突き抜けていて、島の様に見えました。

何度も登っている雲取山ですが、朝を山頂で迎えるのは初めてで、日中とは異なる雰囲気を楽しみました。

長沢背稜

雲取山の南側と北側は、植生ががらりと変わるのが興味深いです。
この道を始めて通るわけでは無いのですが、前回は雨天で視界不良だったことと、長い距離を歩くというので夢中で歩いていたらしく、樹木の種類までは見ていませんでした。

山頂を北に下って雲取山荘に降りるあいだの登山道も、周りの樹木はシラビソが目立ちます。山荘を過ぎるとシラビソにコメツガが混じってみられます。場所によってはコメツガばかりとなります。コメツガは一般には標高1600m以上に育つ樹木ですが、南側に見られず北側に見られるのは、雲取山の山域の気象が関係しているのでしょう。

芋ノ木ドッケの分岐を過ぎると、はっきりとしていた道が踏み跡程度となります。
石尾根の自然林はあちこちに切り株が見られ、人の手が入っているのが一目で分かりますが、長沢背稜の自然林は人の手が入った気配は殆ど見られません。現地の案内板には“原生林”と書かれていました。

長沢背稜の名前の由来の長沢山から少し東に下ると、日原から天祖山を越えて登ってくる登山道と出合います。日原から直接アプローチできる天祖山道は、小川山林道が通行止めとなっている現在では、唯一、長沢背稜に直接アプローチできる登山道です。そのためか、天祖山道出合から先の道は少し良くなります。

天目背稜

長沢山から酉谷山までそれほどの高低差のあるピークとコルは無く、長い坂道のありませんが、一高一下を繰り返すので、それなりの体力は消耗します。
それでも、天祖山道出合から東の道は、踏み跡の様な箇所があるものの慎重に歩けば道を見失うことは無いので、気持ちの上では楽になります。

酉谷山は長沢山と同様に樹木の頂なので眺望はありません。石か岩でもあれば休憩場所になるのですが、そうしたものもありませんでした。山頂の直ぐ下に酉谷山避難小屋があるので、そちらで休憩を取るのが無難でしょう。

天目山の巻道を通らずに山頂に達するが、ガスで眺望はありません。
この山の標高は1576mと長沢背稜に比べると200mほど低く、針葉樹が減って広葉樹が多く見られます。東がわの登山道の傾斜はきつく強烈です。

棒ノ嶺

蕎麦粒山の南の日向沢ノ峰分岐から東に折れます。長沢背稜から天目背稜に連なる尾根は日向沢ノ峰からまっすぐ南に延びていて川苔山へと通じています。

標高1356mの日向沢ノ峰のすぐ北の分岐から、958mの長尾ノ丸山の手前の鞍部(912m)まで僅か1、2kmのあいだに高低差400m以上があるので、垂直に感じる様な坂を下ります。道がジグザグに切ってあればまだしも、急斜面に直線的に道がつけられています。
この道は国土地理院の1/25000地図には掲載がありません。

棒ノ嶺には東屋が有り、ここから御嶽駅までの道はハイキングコースとなっていて、歩きやすいです。

地図

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