地名 | 到達時刻 | 所要時間 | |
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県営駐車場 | 07時09分 | ||
峰の茶屋峠 | 07時52分 | 43分 | 43分 |
朝日岳 | 08時38分 | 46分 | 46分 |
三本槍ヶ岳 | 09時49分 | 71分 | 1時間11分 |
休憩(三本槍ヶ岳) | 10時06分 | 17分 | 17分 |
大峠 | 11時09分 | 63分 | 1時間3分 |
三斗小屋 | 12時52分 | 103分 | 1時間43分 |
休憩(三斗小屋) | 13時12分 | 20分 | 20分 |
峰の茶屋峠 | 15時16分 | 124分 | 2時間4分 |
県営駐車場 | 15時42分 | 26分 | 26分 |
一日の歩行時間 |
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8時間33分 |
日付:2014/04/09 |
4月1日からロープウェー山麓駅の駐車場から800m上の県営駐車場が使える様になったおかげで、峰の茶屋峠までの登りの所要時間が45分ですむ様になった。
早朝7時過ぎに駐車場に着くと、平日にもかかわらず、すでに数台の車が駐車をしていた。以外に那須岳は人気があるらしい。
先週、那須岳の残雪の様子は歩いてほぼ分かってきたので、今日は思い切って三斗小屋経由の周回ルートを取ることにした。
峰の茶屋峠の北の剣ヶ峰の東斜面の残雪のトラバースルートが数日前の雨のためにぐずぐずに崩れてしまっていて、先週に比べると、より歩くのが難しくなっていた。幸いに先行していたグループがアイゼンを履いて跡をつけてくれていたので、何とかアイゼンなしで渡ることが出来た。
朝日岳の肩の西斜面のトラバースの岩場は、ほぼ雪は融けていて、僅かに岩の表面が凍結しているくらいだった。朝日岳から清水平までは、2つのピークを過ぎて清水平に下る斜面にのみ大量の残雪があった。
清水平から三本槍ヶ岳までは、ほぼ全面が残雪に覆われている。ただ、先週に比べると、木の根や岩の露出が目立って増えてきたので、スキーでの滑降は無理の様だ。
三本槍ヶ岳の山頂からは、晴天のおかげで360度の景観が楽しめた。霞が北の方に僅かに架かっているくらいだった。
見えた山は、北側が右から安達太良山、吾妻山連峰、磐梯山、飯豊連峰。その後ろには朝日連峰がかすかに見える。この山々は昨年の夏に全て縦走をしているので思い出が深い。飯豊連峰が真っ白なのが印象的だ。
南側には右から男体山と太郎山。やや離れて燧ヶ岳、会津駒ヶ岳が見える。こちらでは、会津駒ヶ岳から大杉岳にかけての連嶺が真っ白に見える。飯豊連峰と対の様だ。
三本槍ヶ岳から北西の尾根の上の道を下って行くと大峠に降りられる。尾根の上に発達をした雪庇を踏まない様に注意をして下る。この尾根の下り道は、以外に雪の無い岩が露呈した箇所が多く、歩きやすかった。
小さなピークにケルンが積まれていて、これだけは雪をかぶっていなくて格好の目印となってくれた。
大峠は深い雪に覆われていた。
大峠からは沢の左を下って行く。
以前、秋に歩いたときには感じなかったが、以外に傾斜がきつく、アイゼンを履いていないで歩くと足を滑らせかねない。峰の茶屋峠から大峠まではアイゼンなしで歩いて来たが、大峠の下りでアイゼンを履くことにした。
大峠から三斗小屋まで、登山道にマーキングは見られなかった。途中、三か所の沢渡りがあるが、一カ所だけ、登山道のルートを取ると崖に近い急斜面に出くわしてしまい通るのが困難となっていた。
最初の峠沢の沢渡りは、雪が解けていて沢が露呈していて簡単に渡れた。二番目の中の沢が対岸が崖の様なので登山道通りには渡れず、大きく上流に迂回して多少傾斜が緩くなった斜面を見つけて対岸に登った。三つ目の赤岩沢は沢が雪で覆われていたので難なく渡れた。
三斗小屋は通年営業をしていると聞いていたが、二軒の宿とも入口が除雪されていて、煙突からは煙が上がっていた。ただし、大峠からの道も、峰の茶屋峠からの道も人の通った気配が感じられないので、泊まり客や宿で働いている人がどのルートを通っているのか興味がある。
宿から少しは慣れたところに露天風呂があって、白い湯気を上げていたのが面白かった。
三斗小屋から南へのルートは尾根を巻いて進む。上り下りのほとんどない楽な道なのだが、傾斜のきつい斜面をトラバースするので、以外にペースが上がらない。アイゼンを斜面にかみつかせるためにつま先や足の裏に力を込めるので、痛くなってきた。
沼原分岐から先で道を間違え、一つ北の尾根を歩いてしまった。この尾根は直接剣ヶ峰に取り付く尾根で、登山道のある尾根とは谷を挟んでいる。間違えに気がついたときにはずいぶんと上まで登っていて、かなりの急傾斜を谷に下り、谷からまたきつい斜面を登り返して登山道のある尾根にたどり着いた。この尾根にはシャクナゲの木が多く見られた。
残雪を登り終えて火山岩の斜面にたどり着くと、そこが登山道だった。一カ所雪で登山道が欠落していた。
峰の茶屋峠に着く頃から太陽は雲の中に隠れ、冷たい風が吹き始めた。
この日は暑い日差しと、殆ど一日中無風だったために、半袖で歩いて来たが、峠でシャツを一枚着込んで県営駐車場に下っていった。
駐車場はわたしの車が一台だけ止まっていた。