雌阿寒岳に登る道は三つあります。
今回歩いたのはオンネトーから道だけですが、登りをオンネトーから歩き始め、下山は雌阿寒温泉に降りるのも面白いでしょう。雌阿寒温泉とオンネトーの距離は身近く遊歩道も設けられています。
もう一つの道は阿寒湖から林道を入ったところに登山口あります。
雄阿寒岳、雌阿寒岳、阿寒富士と阿寒の名の山が三座ありますが、標高が最も高いく山容の大きい山が雌阿寒岳です。阿寒富士は雌阿寒岳の寄生火山で、富士の名前の通り円錐形の成層火山です。
雄阿寒岳、雌阿寒岳はアイヌ語由来の名で、雄阿寒岳をピンネ・シリ(男山)、雌阿寒岳をマリネ・シリ(女山)と呼ばれていたものを日本語に意訳して付けられています。(「北海道の地名」を参照)
雌阿寒岳は活火山で、山頂にある噴火口から今も噴煙を上げています。噴火の状況次第で登山規制が敷かれます。1999年は噴火のために入山が出来ませんでした。
活火山なので、森林限界は低く、標高1000mくらいから樹林が見られなくなります。
山頂には、二つの噴火口が隣接してあって、瓢箪のような形をしています。東がわの火口には青沼、西がわの火口には赤沼があります。