地名 | 到達時刻 | 所要時間 | |
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駐車場 | 07時35分 | ||
日の出ヶ岳 | 08時22分 | 47分 | 47分 |
大蛇グラ | 09時54分 | 92分 | 1時間32分 |
駐車場 | 11時40分 | 106分 | 1時間46分 |
一日の歩行時間 |
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4時間5分 |
日付:2009/11/03 |
昨日の夕方から降り出した雪が降り続いていました。
車中泊をした大台ヶ原の駐車場で目を覚ますと、銀世界の中にいました。
昨夜、横殴りの吹雪があったことは寝ているときに気がついていましたが、これほどの積雪があるとは思いもよりませんでした。
11月の紀伊半島と言えばまだまだ秋で、雪とは縁のないものと思っていました。
気温は氷点下5℃、風速は推定で15m/h以上はありそうです。瞬間風速では25m/hを超えているでしょう。
秋の紀伊半島で北海道の冬の経験が役立つとは思いませんでした。
最も、大台ヶ原山は高原のような山頂を逍遙する山なので、この程度の積雪と風速なら気にすることもありませんでした。北海道のオホーツク沿岸の街ではごく日常的な気象だからです。
4日間の登山の旅の最終日が雪というのもおつと思い歩き出しました。
駐車場で車中泊をして一夜を明かしてみると、周りは雪で真っ白となっていました。防寒具を身につけて7時半過ぎに出発です。
雪の登山道には人の足跡はありません。新雪の上を歩くのは気持ちのよいものです。
道は遊歩道らしく、雪に覆われていてもはっきりと識別できます。高低差もなく歩きやすい道です。
風は日の出ヶ岳までの歩道は樹木に遮られていたので、体感温度が急激に下がると言うこともありません。
ところどころに今朝歩いたらしい小動物の足跡があります。テンかイタチでしょう。
日の出ヶ岳に近づくと、樹木が無くなり吹きさらしとなります。
山頂は猛烈な横風で立っていられません。
体感温度がここでぐっと下がりました。
建物があるので、その中で体を暖めます。吹雪で景観は全く見えず、日の出ヶ岳は印象がとても薄い山となってしまいました。
大台ヶ原山の端を通る遊歩道を歩きます。
下ると樹林となり、霧氷が樹木に付着しています。後日に写真で見ると美しい景観なのですが、歩いているときは景観を楽しむほどの余裕はありません。
樹林があるところは、多少は風が緩むのですが、大台ヶ原はどうしたわけか草原のような樹木のないところが樹林と交互に現れます。樹木が無いと風をまともに受けてしまいます。
吹きさらしの草原では風と雪をまともに受けるので、体温が下がってゆくのが分かります。用意をしていた水が凍り付いてしまい飲めなくなったのは誤算でした。もっとも汗もかかないので、のども渇きません。
風速1m/hにつき体感温度は約1℃下がるそうですから、この辺りを歩いているときの体感温度は氷点下20℃以下かもしれません。
雪がなければ綺麗だろうと想像しつつ平坦な地点を通り抜け、大蛇グラを見学して、シオカラ吊り橋を渡りました。
流れる水の中に岩の上にかぶる白い雪が点々としていて印象的でした。
シオカラ吊り橋を渡り上り階段を上ると、人の足跡を初めて見ました。
この後、変哲のない歩道を歩いて駐車場へ向かいました。