第1日目 牧ノ戸峠−星生山−久住山−中岳−稲星山−牧ノ戸峠

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行程

地名到達時刻所要時間
牧ノ戸峠06時58分
星生山08時39分101分1時間41分
久住山09時55分76分1時間16分
中岳10時52分57分57分
稲星山11時43分51分51分
牧ノ戸峠14時14分151分2時間31分
一日の歩行時間
7時間16分
日付:2009/11/16

山行記

星生山

牧ノ戸峠には広々とした駐車場とトイレがあります。登山口と言う雰囲気の薄い箇所です。
駐車場の端に、コンクリートの階段がありました。登山口です。
まだ日の出前なので、全体に薄暗いです。
少し登って辺りを見回すと、視線よりもほんの少し低いところに雲が広がっていました。雲高は1000mくらいの様です。

登り勾配を登り切ると昨日の坊ヶツルほどではありませんが開けた場所にです。
ここを歩いていると、国土地理院の地図には描かれていない星生山への登山道の分岐を見つけました。登りが少なく体力をもてあましていたので早速登ることにします。
この登り道は見た目以上の急斜面で歯ごたえがあります。
山頂に着くと雲海の上に島のようにぽつんぽつんと山の頂が浮かんでいるのが見えます。双耳峰に見えるので由布岳ではないかと思うのですが、初めて見る景色なので自信が持てません。

山頂に着く前に、日が昇りました。
一瞬、朝日が見えたのですが、すぐに雲に隠れてしまいました。雲高1000mの雲の海の上に高曇りの雲があります。

久住山

標高1000mを越えているので気温は低く、道のあちこちに霜柱が出来ていました。
さくさく踏んだ足の裏に伝わる感覚が気持ちよいです。

星生山をおり、なだらかな登山道を歩いて行くと、火山に囲まれた窪地にある避難小屋に出ます。
小屋の前には30m四方の広場があって、まるでテント場のようです。九重連山のテント場は坊ヶツルしか聞いていませんが、登山シーズンにはここにもテント村が出来るのかもしれません。
小屋の横にバイオトイレが建っていました。

小屋の先に久住分れの分岐があります。牧ノ戸峠、久住山、法華院の道がここで分かれています。
この辺りから見える山の景色は少し歩いても変化に乏しく、樹木など目印になるようなものもないので、標識が無いと簡単に道に迷いそうです。

あちこちに噴火口跡と思われるすり鉢状の窪地があります。中には、土砂が堆積して皿の底の様な地形となり池塘を持っているところもあります。

分岐を経て久住山に登る道からは噴火口がすぐしたにありました。。
ここから久住山に登ります。山頂はあっけないほどの登りでした。景観も今ひとつで、肩すかしを食らった格好です。
久住山を下りて先へ進むことにしました。

久住山は九重連山では南の端にあるピークです。このため、南がわの視界は他の山に邪魔されないので、とてもよいです。雲が多くて十分な視界はありませんでしたが、足下の久住高原や遠くには山並みが見られました。
10時2分の山頂の気温は8℃でした。

天狗ヶ城と中岳

久住山の山頂から分岐まで引き返し、中岳に向かいます。
九重連山には国土地理院の1/25000の地図には描かれていない登山道が多数あるのが歩いて見て分かりました。久住山から天狗ヶ城、中岳と歩いて稲星山へ抜ける道は書かれていません。

天狗ヶ城(1780m)は国土地理院の1/2500の地図には名前の書かれていないピークです。
久住山から歩くと、一度噴火口の火口壁の鞍部に下ってから登り返します。九重連山の道の中では岩場の多い難路と言えるかもしれません。
中岳は天狗ヶ城と鞍部を挟んで並んでいます。右下に火口湖が見えます。岩の多いヤセ尾根を歩いて行くと、中岳です。

中岳の山頂で、朝から吹いていた風が強くなってきたので、防寒着の袖や二の腕のバタ着きを押さえるために、ベルクロを巻きます。
中岳の山頂からは一昨日に見ることの出来なかった由布岳の頂が雲海の上に浮かんでるのを見ることが出来ました。2日がかりで由布岳の全景を見たことになります。

稲星山

中岳を東がわに下る道には岩場があって、ハシゴがかけられていました。
仰々しい岩場ではありません。
中岳と稲星山の鞍部に下ると、十字路があります。法華院や坊ヶツルに抜ける道と、久住山に登る道と交差しています。

稲星山(1774m)の頂には独特の形をした岩があり、風雨で造形されたのではないかと思います。
牧ノ戸峠から東に歩いてくると、東の端のピークが稲星山となります。ここから北東を見ると重畳とした山襞の向こうに大船山が見えました。

最後に無名の火山湖の縁を通って帰路につきました。

地図

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