第1日目 白谷雲水峡-辻峠-縄文杉-新高松小屋

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行程

地名到達時刻所要時間
白谷雲水峡10時29分
辻峠11時29分60分1時間
森林軌道跡出合12時08分39分39分
森林軌道跡出合(道迷いで引き返す)12時34分26分26分
大株登山口13時38分64分1時間4分
縄文杉14時58分80分1時間20分
新高松小屋17時04分126分2時間6分
一日の歩行時間
6時間35分
日付:2009/11/19

山行記

辻峠

白谷雲水峡の登山口には管理棟があり、ここで入山料を払います。丸木作りの小屋が管理等で、その前に大きな屋根を持った東屋が建っています。シーズンオフですが、多くの観光客がいました。
2日後にここに戻ってきたのですが、3連休の初日と言うことで、街中のようにごった返していました。

登山道の始まりは、コンクリートに石を埋めた構造の舗装路です。
一歩入ると、そこは緑の世界です。樹木は背が高く、地面の岩は蘚苔類で覆われています。
吊り橋を渡ったり、沢筋の岩の上を歩いたりするときは、深い緑色の淵が見えたり、滝が見えたりします。
道が舗装路でなくなり、土の道になると、道の土砂が雨水で流されて、木の根のむき出しになっている階段状になっているところもあります。

二代杉、くぐり杉、七本杉など、名前の付いている杉の標識があちこちに立っています。地元の人の話によると、登山道沿いにある大木は殆ど切り倒されていて、今残っているのは樹形が悪くて切っても木材にならない杉ばかりと言うことですが、なるほどその通りです。名前が付けられるくらいなので、特徴のある樹形をしていますが、林業の立場から見ると奇木になるのでしょう。

辻峠はなだらかな峠です。
峠には三叉路があって、分岐を進むと太鼓岩まで往復が出来るのですが、これは復路の楽しみにとっておいて、先を急ぎます。
峠ではヤクシカが下草を食べていました。保護されているらしく、人を見ても逃げる気配はありません。本州のニホンジカと同種だと聞いていましたが、身体はずいぶんと小さく見えます。体重は半分くらいしかなさそうです。

峠を越えて下りにかかると、まもなく森林軌道跡に設けられた木道のある遊歩道に出ました。
ここでポカをやり、小杉谷を下流に下ってしばらく歩いてしまいました。森があまりに深く小杉谷の水流が見えないので、上流下流を視覚的に確認できなかったのです。指導標に書かれている縄文杉までの所要時間が前のものよりも増えていたので間違いに気がつきました。

森林軌道跡の道

森林軌道跡の歩道は、まだレールが取り外されていません。レールの分岐点なども残っているので、ひょっとすると、現役で動かせる状態なのではと思ったりします。

木道は2本のレールのあいだに、枕木の上に付けられています。スベリドメを施してあるので、大変に手間のかかっていることが分かります。
遊歩道の周りには、杉の木は疎らにしか見られません。広葉樹の大木が覆っています。切られてしまったのでしょう。
歩いていると、直径が1mを越える様な切り株や輪切りにされて一部が残された樹木が、点在しています。

屋久島の杉を再生する事業が行われているらしく、密に杉が植えられている植栽林もあります。
樹齢1000年を過ぎて、初めて屋久杉と呼ばれるので、息の長い事業になるでしょう。

縄文杉

森林軌道跡はまだ先に続いていますが、右側に大株歩道入口と書かれている登山口が現れます。
ここからは本格的な登山道となり、岩をよじ登り、樹木をかき分けて進みます。
登山道としてはかなり楽な方ですが、観光客には厳しいと思います。

縄文杉までは意外と距離があり、思っていたよりも時間がかかりました。
大株登山口の案内板には、ここを遅くとも午前10時に発つようにと書かれていました。また、縄文杉までの往復時間は約4時間とも書かれていました。

観光客やハイカーで、辻峠を越えて縄文杉を目指す人は殆どいないようです。安房(あんぼう)から安房川沿いの道をさかのぼってくるようです。地図を見ると、確かにこの方が歩く距離が短くなります。

縄文杉までは木製の階段が随所に設けられています。湿度が高いので、階段は濡れていて、うっすらと苔が生えているものもあり、滑りやすくなっています。

この辺りの植生は森林軌道跡とは少し異なり、幹の細い高木が非常な密度で生えています。屋久杉と言われる大木がそうした木々のあいだに点在しています。
それほど昔でない時代に皆伐を受け、禿山に近い状態になったことが有るのかもしれません。

縄文杉は、世界遺産に登録された直後に柵で囲われて、周りを人が歩くことで根が痛んでしまう害から守られています。
柵から杉まで10mくらいの距離があるはずですが、杉が大きすぎてカメラに収まりません。
樹形はかなり変形しています。良材になりそうもないので、切られずに済んだようです。

新高松小屋

縄文杉のすぐ先に高松小屋がありますが、歩き足りないのと翌日の予定を考えて、新高松小屋まで足を伸ばします。
縄文杉を過ぎると、歩く人がいなくなります。
高松小屋から新高松小屋までは、登り道ではなく、やや大きなピークを2つ越える、登っては下る道でした。一日の終盤に歩くには少し厳しい道です。

この辺りは、比較的杉の大木が多く見られます。
まっすぐに天に伸びている杉も見られました。
日没後に新高松小屋に着き、気温を測ると+4℃でした。

新高松小屋は無人の山小屋です。
この日の相宿は他に2名。
一人は東京から来たという定年過ぎの男性で、もう一人はアメリカから来た青年でした。
小屋は二層作りの板の間があり、20名以上の収容力がありそうに見えました。

地図

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