出羽富士の異名を持つ鳥海山は山形県と秋田県にまたがる成層火山です。約2500年前の噴火で山体崩壊をしたため、山容部が馬蹄形カルデラとなっています。
最高地点の新山溶岩ドームは1801年のプルカノ式噴火で誕生しました。
海に裾野を浸しているので、標高0mから山頂の2236mまで長く美しい稜線を引いています。最も美しい鳥海山が見られるのは牡鹿半島からでしょう。海からせり上がった裾野が一点のゆがみ無く山頂へと通じています。これほど美しい稜線は富士山を除いてないでしょう。
山形県、新潟県にまたがる長大な山脈です。標高は最高峰の大朝日岳の1870mと低いですが、1500m以上の高さの稜線はほぼ全て森林限界を越えていて、すがすがしい景観を見せてくれます。日本百名山の一座です。
蔵王エコーラインを挟んで、北蔵王の山域と南蔵王の山域に分けられます。
北蔵王への登山はあまりはやらなくなったようです。蔵王エコーラインが山頂直下を通り抜け、蔵王温泉からはロープウェーが通っています。手軽に1800mの標高に達せられるのですから、山麓からわざわざテクテクと歩く必要は無いようです。
蔵王温泉から入山をするとスキー場のゲレンデを歩くのですが、登山道がどこにあるのか国土地理院の1/25000地図でも分かりません。実際に歩くと踏み跡程度の道が断続的に見られます。
蔵王の山頂はなだらかな平面にピークが少しだけ盛り上がっています。景観の白眉はお鉢のエメラルドグリーンの景観でしょうか。
大日岳を最高峰に、飯豊山を主峰とする山脈です。福島県、新潟県、山形県の三県にまたがる長大な山脈で、三県それぞれに登山口があります。登山道の数が多くあり、それぞれのルートならではの景観を楽しむことが出来ます。
吾妻小富士、東吾妻山、一切経山のある東部地域と中大巓、西吾妻山、西大巓のある西部エリアに、登山の対象としては分けられています。東部エリアと西部エリアを結ぶ縦走路がありますが、道は半ば消えていて利用する登山者は僅かのようです。
会津磐梯山と呼ばれることの多い会津地方を象徴する山です。明治21年の噴火は余にも有名です。
磐梯山の表はやはり猪苗代湖側からの姿でしょう。富士山に似た円錐形の成層火山の姿は猪苗代湖湖畔から見るととても優美です。ひるがって裏磐梯からは明治21年の噴火の跡が馬蹄形カルデラとなっていて、変化に富んだ姿を見ることが出来ます。
磐梯山の観光地は裏磐梯の方です。噴火による堰止め湖が幾つもあり、桧原湖、小野川湖。秋元湖、五色沼などが代表的です。桧原湖はブラックバス釣りの人気の湖です。噴火による岩石雪崩の跡が島となって浮かんでいます。冬期は全面凍結します。
南会津を代表する名山の一つ。登山口は檜枝岐村の中心部近くに滝沢口、南西の離れた所にキリンテ口、尾瀬の入山口と隣接する御池口があります。駒ヶ岳から中門岳の稜線は湿地で夏は高山植物が咲き乱れていて、駒ヶ岳から大津岐峠までの稜線は森林限界を越え、ここも高山植物の花が楽しめます。
福島県と群馬県の県境にある尾瀬沼、尾瀬湿原を中心とした地域の総称です。福島県側には燧ヶ岳、群馬県側には至仏山があります。関東地方と東北地方にまたがる地域です。ここでは東北地方にしました。
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