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道志山地(桂川と道志川に挟まれた山域)

標高1681mの御正体山を最高峰とする道志山地は北は桂川、南は相模川の支流の道志川の間の山々を指します。道志山地は道志川を挟んで丹沢の山並みと南北に対峙しています。標高1000m前後の山々が多数あり、登山道も四通八達しています。ルーティングによっては日本アルプスにも負けない醍醐味を味わえます。

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御前山-倉岳山-九鬼山ルートの紹介です。
上野原駅のホームから線路の向こう側を見ると、高さは低いが厳つい山容の御前山がみえます。駅から眺めただけでも、ちょっと登るのがおっくうになるほどの斜面を持つ山です。上野原駅から御前山の登山口まで、ちょっと距離があります。桂川の橋をわたってから、島田小学校の横の道を上って墓地まで行くと、登山口の指導表が立っています。登山口から山頂まではわずかの距離ですが、岩場があったりして手応えのある山です。
御前山から一度下って高柄山に登ります。高柄山(標高733m)は標高は低いですが、道にちょっと荒れたところもあって733mよりも高い山に登った様な感覚ができる山です。山頂からは上野原の市街の方角に眺望があります。高柄山(標高733m)までは一度コルに下ってから登り返します。
高柄山を下り千足峠から登り道となります。登り切ったところが新大地峠です。新大地峠は舗装林道を横切るのですが、梁川から登ってくる道が合流したりするので分岐が多く、道に迷いやすくなっています。標識のない分岐もあります。ここを旧大地峠に向かい、峠から東に向かいます。矢平山(標高860m)を越え寺下峠、舟山(標高818m)を越えて倉岳山(標高990m)に至ります。道は急斜面を斜めに登って行きます。
倉岳山の山頂には人がぎっしりいます。倉岳山から高畑山にかけての道がハイカーには人気の様で、多くの人が歩いています。南北に通じている穴路峠を東西に横切り高畑山(標高981m)を越えると人の気配が無くなります。ここから鈴懸峠までは下りの一本調子です。意外に植栽林が少なく、自然林の広葉樹林なので林の中が明るく感じます。傾斜は急です。ドコモの基地局の管理道路に出てから鈴懸峠に降ります。舗装道路を歩く距離はわずかです。
舗装林道の鈴懸峠を横切り、九鬼山の道に入ると、とたんに道が悪くなります。九鬼山(標高914m)までの道は広葉樹林が多く見られますが、所々に檜の植栽林があります。間伐されているらしく、木の間隔が開いていて、薄暗さのない檜林です。九鬼山の手前に富士山の見晴台があり、山頂からは丹沢山地が一望できます。九鬼山から田野倉駅までは1時間50分から2時間10分くらいかかります。

JR鳥沢駅から古道の穴路峠まで登り、高畑山からは踏み跡程度の道をたどって、雛鶴峠、赤鞍ヶ岳、菜畑山、今倉山、二十六夜山を経て、富士急赤坂駅までのルートの紹介です。所要時間は14時間から15時間です。日の長い5月か6月にかけて歩くルートです。
穴地峠は昭和初期まで甲州街道と秋山村を結んでいた道の一つです。鳥沢駅から2時間ほどで峠に達せられます。穴地峠は「人が切り通したのでは?」、と思うほど切れ込みが深い峠らしい地形の峠です。穴地峠から高畑山(標高981m)までは、距離は短いですがなかなか急な斜面を登ります。
高畑山から雛鶴峠へは一度深い鞍部に下るのですが、この下り道がなかなかの急斜面です。道と言うほどのものではなく、踏み跡といった方が適切でしょう。途中、イノシシのものと思われる獣道が横切っているのが分かります。普通の登山道を歩いて居る時は、獣道などには気がつかないことがほとんどなので、いかにこの下り道が寒々としているかが分かります。鞍部は狭い稜線の上にあります。樹木が茂っているので印象は薄くなりますが、人一人がやっと通れるほど狭い箇所もあります。逆に、そのおかげで獣道と踏み跡との区別もつきにくい登山道でも道に迷うことはありません。
鞍部を過ぎると再び稜線の上に登るのですが、登ったところの大ダビ山(標高901m)の先の分岐がとてもわかりにくくなっています。道標はなく、道も踏み跡程度なので右に行くのか左に行くのか判断が付きません。赤いビニールテープを木の枝に巻き付けて、テープにマジックで「サイマル山方面」と書かれているのを見つけて、この矢印とは反対の道を採ればよいことが分かりました。雛鶴峠は県道がトンネルを通っているのですが、その県道脇に見慣れない施設があります。リニアモーターカーの施設です。雛鶴峠からの登り道は、樹木が伐採されていて、視界が広やかです。周囲を見渡すと山と谷ばかりで、谷筋に道路が通っていることと、山腹に峠越えの道路が見えるくらいが人工物です。この辺りも道は踏み跡程度ですが、「赤鞍ヶ岳、棚の入山」と書かれた標識がしっかりと立っているので、道には迷わずに済みます。
棚の入山から鞍部に下ると、ちょっとした崩落箇所があります。この辺りは丈の低い笹が多く、笹の中にぽつんぽつんと樹木が生えている感じです。笹の道は、刈り払われていて、これまでの落ち葉の道に比べると、同じ踏み跡程度の道ながら、迷う心配が無いだけ歩きやすくなっています。赤鞍ヶ岳はのっぺりとしたなだらかなお椀を逆さにした様な頂で、何処が最高点なのか分かりかねます。山頂の標識が立っているので、ここが最高点なのでしょう。。
赤鞍ヶ岳から菜畑山(標高1283m)までの道は、登っては降る稜線歩きの狭い道です。最鞍部は道が笹で覆われていて見分けがつきません。菜畑山は、山と言うよりも今倉山から東に延びる稜線の一突起です。本来、山とは言い難いのですが、道志谷から見上げた時、稜線の先端の菜畑山が高々と聳えて見えるのでしょう。
今倉山(標高1470m)の山頂は樹木に覆われていて展望はなく、南に降って道坂峠に至る道との分岐点でもあります。1470mと言うとたいした高さでは無いのですが、歩き出しの鳥沢駅の標高が314m、その後、286mの桂川まで降っているので、正味1193mの標高差があります。
今倉山から西に進むと、赤岩という小ピークがあります。なまえの通りに赤い岩で覆われていて、岩のために樹木が無く眺望を得られます。二十六夜山の手前の鞍部に、地図にはない舗装された立派な道路が通っています。この林道は名称を菅野盛里線と言い、都留市と盛里を結んでいます。
二十六夜山(標高1297m)は山頂の掲示板によると、なまえの由来は江戸時代の旧暦の正月と七月の二十六日の夜に、里の人々が山に寄り合い月の出を待ちながら宴を催したことにちなんでいるそうです。1297mの山頂まで登って来て宴をひいたのか、それとも山麓で催したのか掲示板の説明文では分かりませんが、頂はとても狭く大人数の宴を開くことは無理です。
二十六夜山から戸沢までは、びっくりするくらいの急な下り道です。矢多沢の源頭まで降りきります。推定ですが標高差800mくらいは下る様です。戸沢からは車道歩きとなり最寄の赤坂駅まで歩きます。二十六夜山から富士急赤坂駅までの所要時間は2時間半から3時間です。

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御前山

急峻な岩峰です。この山の岩場を登れれば槍穂縦走路の走破も可能でしょう。

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新矢野峠

御前山と高柄山の間にある峠ですが、道は一筋です。東屋とベンチが設置されています。

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千足峠

高柄山や四方津駅に至る十字路です。

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高柄山

急峻な坂の登山道を上る山です。眺望は東側しか開けていません。

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高畑山登山道分岐

荒れたオシノ沢をヘズに高畑山へ至るルートの分岐点です。

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寺下峠

梁川駅から寺下峠まで悪路が続きます。大地峠への道と倉岳山への道の十字路です。

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倉岳山

ハイカーに人気のある山です。葉が落ちて、多少の眺望が得られます。

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鳥屋山

道志山地の背骨にある小突起です。

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立野峠

倉岳山へ至るルートの十字路の峠です。

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穴路峠

切り大きく降った先にある峠です。人力で切り通したと思えるほどの峠らしい峠です。

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高畑山

倉岳山の西にあるピークです。山頂東側に雛鶴峠への道の分岐があり、山頂には西に延びる道と鳥沢へ至る道の分岐があります。

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赤鞍ヶ岳

一部の地図には朝日岳と書かれている山ですが、山頂には赤鞍ヶ岳の表示しかありません。樹林に覆われている頂で、眺望はありません。

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Yuichi Mizunuma H.N.う

Yuichi Mizunuma (H.N.zen)
当サイトの執筆・撮影とシステムの製作等全てを行っています。
2007-2013にかけて、北海道利尻礼文から九州屋久島まで日本の主要な登山道を歩いてきました。日本百名山は2013年9月に全山登頂を達成。

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2013年まで、春夏秋冬、北海道から九州沖縄まで、ツーリング・登山・サイクリング・パドリング(カヤック)をしています。年間のテント泊数は40泊から60泊程度、日帰りを含めると年間80日くらいはアウトドアにいました。

現在は八王子市に居住中、今後は八王子市から離れることはありません。

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