甲斐駒ヶ岳(標高2967m)の表は甲州盆地の西端の駒ヶ岳神社ですが、標高差が激しいことと距離が長いことから北沢峠側から入山する登山者が大半です。特に登られるのが仙水峠から甲斐駒ヶ岳へ至るルートです。北沢峠にも登山口はあるのですがこのルートを利用する登山者は少ないようです。日本百名山の一座です。
北沢峠から駒津峰まで直登する道は利用者が少なく、歩いていて殆ど人影を見ることはありません。このルートを登って行くと途中、双児山という双耳峰の稜線の突起があり、ここから千丈岳と駒ヶ岳の眺望がすこぶる良いです。坂道は急で、斜面をジグザグきって登ります。シラビソなどの針葉樹林の中の道で、日差しが差し込まない薄暗い道です。
駒津峰で仙水峠のルートと合流します。登山者であふれています。駒津峰を過ぎると岩の稜線の下り道で、所々三点保持の姿勢をとらないと危険な箇所があります。白い砂礫の斜面にもうけられた道で、日差しが当たると反射してとてもまぶしくなります。信仰の山らしく、山頂やその周辺には祠やモニュメントがいくつも置かれています。山頂には祠が建っています。
駒津峰まで往復しますが、復路は摩利支天に立ち寄ることがお薦めです。摩利支天の頂の下から甲斐駒ヶ岳の方向を見ると、見事に崖が切れ落ちていて、これまで見ていた甲斐駒ヶ岳の端麗なピラミッド形の姿と異にしています。
仙水峠へ下る道は急坂道です。仙水峠は岩のゴロゴロしたユニークな峠で峠らしいV字型の切明風の道です。
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