標高ゼロメートルの海岸線に高山植物の咲くことで知られている礼文島には、標高500mに満たないですが、アルペン的な山容の礼文岳(490m)があります。
登山道は一筋で内路(ないろ)からの往復になります。標高が低いのであっと言う間に山頂に立つことが出来ます。山頂からの眺望は意外と悪く、礼文島を一望することが出来ません。ただし、利尻島が海上に浮かんでいる姿が見て取れます。
利尻島は火山の噴火で出来た山で、利尻山は噴火の火口壁の残りです。洋上にピンと一点で終わっている島は利尻島だけでしょう。
登山道は二筋有り、フェリーの発着港の鷲泊まりを起点とするルートと、島の西側の沓形を起点とするルートです。
鷲泊まりには多くの宿屋がありますが、少し登ったところにキャンプ場もあります。
どちらのルートを取るにしても、フェリーで稚内から利尻島に着いての日帰り登山は無理です。
五合目あたりから樹林帯を抜けハイマツ帯になり、眺望が開けます。
山頂からの眺望は絶景です。隣の礼文島はもちろん北海道本島のノシャップ岬まで一望できます。ただし、風雪にサラされている山なので、山頂での移動範囲は狭められています。
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