登山とスマホの通話状況

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北海道

利尻島と礼文島

標高ゼロメートルの海岸線に高山植物の咲くことで知られている礼文島には、標高500mに満たないですが、アルペン的な山容の礼文岳(490m)があります。
登山道は一筋で内路(ないろ)からの往復になります。標高が低いのであっと言う間に山頂に立つことが出来ます。山頂からの眺望は意外と悪く、礼文島を一望することが出来ません。ただし、利尻島が海上に浮かんでいる姿が見て取れます。

利尻島は火山の噴火で出来た山で、利尻山は噴火の火口壁の残りです。洋上にピント一点で終わっている島は利尻島だけでしょう。
登山道は二筋有り、フェリーの発着港の鷲泊まりを起点とするルートと、島の西側の沓形を起点とするルートです。
鷲泊まりには多くの宿屋がありますが、少し登ったところにキャンプ場もあります。
どちらのルートを取るにしても、フェリーで稚内から利尻島に着いての日帰り登山は無理です。
五合目あたりから樹林帯を抜けハイマツ帯になり、眺望が開けます。
山頂からの眺望は絶景です。隣の礼文島はもちろん北海道本島のノシャップ岬まで一望できます。ただし、風雪にサラされている山なので、山頂での移動範囲は狭められています。

知床連山(羅臼岳)

火山で作られた知床半島の脊梁山脈です。最高峰の羅臼岳と活発に噴煙を上げる硫黄山に登山道が設けられています。
羅臼岳も活火山です。室町時代に噴火をしています。

羅臼岳への登山道は二つあり、オホーツク海側の岩尾別温泉ルートと、根室海峡側の羅臼温泉ルートです。距離、高低差は羅臼温泉ルートの峰が厳しいので、岩尾温泉ルートを取る登山者が多いようです。
岩尾別温泉ルートの麓付近はミズナラと根の曲がったダケカンバが多く見られます。根曲がりの原因は積雪で、岩尾別温泉のある斜里町が豪雪地帯であることが分かります。
極楽平を越えると森林限界を越え、吹きさらしとなります。その上に広がる羅臼平はハイマツに覆われた平坦地です。
ここが羅臼岳と硫黄山への縦走路となります。羅臼岳の山頂への道は岩場をよじ登る様なものです。天候に恵まれれば、国後島や知床岬g見えます。

天塩山地(天塩岳)

日本第四位の長さの天塩川の現流域の山地です。天塩山地の最高峰の天塩岳は1558mと比較的低いのが特徴です。しかしその気候は過酷で10月下旬から11月上旬にはには1000m以上の山は、例年雪に覆われます。

天塩岳の登山口は士別市側と滝上町側にあり、一般的には士別市側から入山する登山者が多いようです。志別市側の登山道は三筋有り、途中避難小屋もあります。

滝上町側の登山道は一筋で、麓は沢を幾筋も越えたり沢を巻いて登ったりするので、道を見失いがちです。尾根に取り付くまでの登山道は昔、森林軌道が儲けられた跡だそうです。稜線に出るまでは樹林帯を登ります。

稜線に登りしばらく歩くと森林限界を越え吹きさらしとなります。ハイマツが稜線を覆っています。

森林限界を越えた山頂からの景観はすこぶる良いのですが、眺望を得られるかは運次第です。

北大雪(ニセイカウシュッペ山・武利岳・武華山)

石狩川の北岸からオホーツク海に注ぐ湧別川の南岸に挟まれた山域です。大雪山の展望台の異名を取るニセイカウシュッペ山、ムリムカと呼ばれることの多い武利岳と武華山などが代表的な山です。

表大雪の黒岳山頂から北を見ると端正な円錐形の山をしているのがニセイカウシュッペ山です。
ニセイカウシュッペ山は中腹まで林道が通じているのでアプローチは楽です。
登山道も良く整備されていて、道ばたには高山植物が花を咲かせていて登山者の目を楽しませてくれます。
遠景からは円錐形の山ですが、歩いて見ると北アルプスの黒部五郎岳の様にえぐり取られた様になっています。稜線はえぐり取られた縁を歩きます。
山頂下のピークを巻いて平山へ通じる枝道があります。

武華山は石北峠を西から東に越えたところに入口のある林道の終着点から登山道が始まります。
歩き始めは平坦な道で樹林に覆われています。ライオン岩を越えると勾配が出てきます。ライオン岩には登る事が出来ます。季節によってはチシマギキョウが見られます。ライオン岩からの眺望は武華山の山頂よりも良いので、ぜひ登って貰いたいです。ライオン岩を過ぎるとあっと言う間に武華山の頂きに達せられます。

武利岳は山容の美しい山で、支湧別岳や白滝天狗岳から見るとひときわ目立つ山です。
武利岳は主に北がわの丸瀬布町から登山ルートが儲けられています。武華山から前ムカの鞍部に武利岳への縦走路が設けられています。
この縦走路は地元の有志が設けたらしく、鞍部は笹や矮樹に覆われていて道がはっきりしません。1600mを越えると森林限界を越え眺望が開けます。縦走路にはピークが幾つもあり、上り下りを繰り返します。全て岩稜です。
季節が合えば武利岳の山頂下にはイワブクロとエゾツツジが多く咲き乱れている事を楽しむことが出来ます。
武利岳の山頂は展望にはあまり恵まれていません。表大雪の山容が武華山で遮られているためです。

増毛山地(暑寒別岳)

石狩川の支流の雨竜川の西岸と日本海に挟まれた山域です。交通の便の悪かった地域で、オロロンラインの開通するまでは明治大正昭和の各時代に陸の孤島と呼ばれていましたが、その理由は増毛山地の山深さと険しさにありました。最高峰の暑寒別岳には登山道がありますが、それ以外の山で登山道のあるのは希です。

暑寒別岳の登山口は増毛町側からのものと雨竜町側のものの二筋があります。
行程が楽なのは増毛町側のルートですが、雨竜沼湿原を楽しめる雨竜町側のルートも人気があるようです。
雨竜町側の登山道は雨竜沼湿原までは良く整備されていていますが、勾配は急で汗をかくでしょう。
南暑寒別岳は雨竜沼湿原の展望台の様な山で、周辺の山並みを見渡すことが出来ます。南暑寒別岳から鞍部に下る道は一直線に設けられていて、太いザイールの様なロープが一本付けられています。
暑寒別岳までの道は下草の刈り払いが数年おきに実施される様です。猛烈なヤブコギをさせられるかもしれません。
山頂は遮るものが何も無い岩の上にあります。天候に恵まれれば、日本海や雨竜沼廻りの山並みを見渡すことが出来るでしょう。

表大雪(旭岳・北鎮岳・黒岳・白雲岳)

日本百名山の一座の大雪山は狭義の大雪山を指し、現在では表大雪と呼ばれることの多いエリアです。北海道の最高峰の旭岳と御鉢平を囲んでいる北鎮岳や白雲岳、高根ヶ原の溶岩台地を含みます。

表大雪の主峰の旭岳は活火山で、盛んに水蒸気を吹き出しています。もともとはもっと高い山だったのですが、地獄谷を作った大噴火で山頂が山体崩壊をしてしまい、標高が大分低くなって仕舞いました。
ロープウェーで姿見ノ池まで移動できるので、旭岳温泉の湯治客や観光客が旭岳までは登ってくるようです。山頂はお盆を伏せた様ななだらかな球形状です。旭岳温泉から天女ヶ原を通って姿見の池まで至る登山道もあります。

北鎮岳は御鉢からアプローチするのが最も距離が短いですが、愛山渓温泉からも登山道が延びています。旭岳の山頂に比べて狭くなっています。御鉢平を眺めるのには一番の場所です。

黒岳は表大雪では唯一の有人の山小屋のあるところです。層雲峡からロープウェーが伸びていて手軽に頂きに発つことが出来ます。北峰の北大雪の山並みを一望できます。

白雲岳は御鉢平から少し離れたところにあります。噴火口の底が平らで競技場のようです。山頂は岩の積み重なりで、眺望が得られます。

トムラウシ山(忠別岳・五色岳・化雲岳)

表大雪は広大な山域なので、南部に位置するトムラウシ山を中心に別項目を立てました。

トムラウシ山の登山口は天人峡温泉から化雲岳を通り山頂に至るルートと、湯宿のトムラウシ温泉東大雪山荘(以下トムラウシ温泉)から山頂を目指すルートの二つがあります。天人峡温泉ルートは行程が長く日帰りでの登山はまず無理で、日帰り登山を目指すならトムラウシ温泉からの入山となります。もっともトムラウシ温泉登山道よりも更に奥深く林道を登ると短縮路があります。
歩き始めはトドマツとエゾマツの針葉樹林帯で眺望も高山植物の花も楽しめません。カムイ天井付近から樹相がダケカンバの疎林となり、笹が地面を覆っています。
カムイサンケナイ沢を越えるとロックガーデンとなりナキウサギが盛んに鳴いています。この動物はとても臆病で用心深いのでなかなかその姿を見ることが出来ません。早朝か夕暮れ時に姿を見せることが多いようです。
前トムを越えると下にトムラウシ公園、上にトムラウシ山の山容が見られます。山頂は眺望すこぶる良く南には十勝連峰が見え、北には表大雪の山並みが見られます。この山は噴火を繰り返した火山です。山頂に立つと噴火口らしい岩のくぼみが見て取れます。ピークが幾つかありますが登れるのは山頂だけです。

化雲岳は層雲峡や旭温泉から高根ヶ原を縦走する登山者が踏む頂です。日帰りで登るなら天人峡温泉からの登山道を取ることになります。天人峡温泉ルートは登り始めが針葉樹林帯、次いで湿地帯で登山道にも水たまりが随所にあります。湿地を好む高山植物の花が目を楽しませてくれます。湿地帯を過ぎるとハイマツ帯となります。旭岳やトムラウシ山がその姿を現します。化雲岳は山と言うよりも稜線にで来た突起の様なものです。大きな岩が一つのっていました。ここから見るトムラウシ山は圧倒的な存在となっています。

忠別岳と五色岳は日帰り登山には、各登山口からの距離が遠いので日帰り登山はあまりなされていません。それでもクチャンベツ沢の登山口からならなんとか日帰り登山が可能です。このルートはクチャンベツ沢に沿って上る区間が急勾配ですが、それを過ぎるとなだらかな勾配となります。360度高山植物の花に覆われている眺望は圧倒的です。忠別岳は五色岳からの縦走路の鞍部を越えて至ります。避難小屋が建てられているので、縦走登山には欠かせない存在です。

東大雪(ニペソツ山・音更山・ユニ石狩岳・西クマネシリ岳)

石狩川の源流域と音更川の現流域に挟まれた山域です。縦走路があるのは石狩連峰だけですが、ニペソツ山、ウペペサンケ山がこの山域に含まれます。音更川の東岸の東西のクマネシリ山も含みます。

ニペソツ山は石狩連峰の南の端コルを越えたにあります。山容は半独立峰で、アルペン的な鋭い頂を持っています。登山ルートの入口は十六ノ沢林道ルートと幌加温泉ルートがあります。主に利用されているのは十六ノ沢ルートですが、駐車場が10台程度しか止められるスペースがなく、殆どの登山者の車は林道の路側に止めています。
前天狗から樹林地帯を抜け岩の道となります。ナキウサギが住んでいる様で運が良ければその姿を見ることが出来るでしょう。天狗岳からニペソツ山の山頂がようやく姿を現します。その景観は見事としか言えません。天狗岳からヤセ尾根を通ってニペソツ山の頂きに向かいます。

ユニ石狩岳は東大雪の北端にある山です。登山口は二つあり十勝三股コースと由仁石狩コースです。どちらのコースを選んでも十石峠で合流します。十石峠からの勾配は急で登りゴタエのあり、所要時間は登り1時間ほど、下り30分程度です。山頂から周囲の山並みを一望できます。

音更山は単独で登られることの少ない山です。石狩岳を経由した縦走登山でその頂が踏まれることが多いようです。この山の頂からの眺望もすこぶる良好で、手を出すと届きそうなくらいに近く見える石狩岳が眼前に広がり、表大雪の主要な山塊も一望できます。

西クマネシリ岳は国道273を挟んで石狩岳と対峙している山塊です。登山道が設けられているのは西クマネシリ岳の他にピリベツ岳、クマネシリ岳があります。西クマネシリ岳の登山道は国道273から三の沢林道を入った所にあります。登山口から中腹までは廃道となった林道を歩きます。山頂は森林限界を越えているので眺望が得られます。音更川を挟んだニペソツ山が印象的です。
ピリベツ山は西クマネシリ岳の登山道から分岐して登ります。ブッシュのひどい道で手入れはされていないようです。山頂も樹木に覆われていて、眺望も得られません。

阿寒岳(雄阿寒岳、雌阿寒岳・阿寒富士)

日本百名山の一座です。活火山の雌阿寒岳と、活動的でない火山の雄阿寒岳の二座が阿寒湖を挟んで対峙しています。
標高は雌阿寒岳の峰が高いです。観光客が多く訪れる事と急勾配や荒れた斜面が無いことから、雄阿寒岳よりも雌阿寒岳を登る人の方が多いようです。
確かに噴煙を上げ火口には赤茶色と緑がかった色の二つの火口湖を持つ雌阿寒岳の峰が魅力的です。

雄阿寒岳は登山口から山頂直下まで森林に覆われていて眺望は効きません。その上、登山道は土で出来ているので、雨の日などはどろんこになります。
登山道も雌阿寒岳よりも急勾配で距離も長いです。

阿寒富士は雌阿寒岳にで来た円錐形の綺麗な山容の山です。山残隊が火山礫と火山岩に覆われていて、樹木はもちろん高山植物も殆ど見られません。標高が雌阿寒岳に対して低いので、雌阿寒岳に登っただけでは飽き足らない登山者が頂を踏むようです。山頂は禿山ですからすこぶる良好で、眼前に雌阿寒岳を見ることが出来ます。

十勝連峰(富良野岳・上ホロカメットク山・十勝岳)

日本で最も活発な火山活動をしている一座の一つの十勝岳を主峰に、2000m前後の頂が南北に並んでいます。富良野岳から始まる縦走路は、オプタケシケ山を経て層雲峡まで続く長大な登山道です。この項目では富良野岳からオプタケシケ山までを含みます。
北海道の屋根と言われる中央高地(広義の大雪山)の南西端に聳えるのが十勝連峰です。最西端は富良野岳で、高山植物の宝庫です。北上すると上ホロカメットク山、十勝岳、美瑛岳、美瑛富士、オプタテシケ山と続きます。

富良野岳の登山口は二つあり、十勝温泉ルートと富良野盆地から登る原始ヶ原ルートがあります。殆どの登山者は十勝温泉ルートをとります。これは十勝岳温泉の標高が1270mと高く、また歩く距離も短いからです。
十勝連峰では早期に火山活動を終えた山のため、山全体が緑に覆われています。6月から7月にかけての富良野岳は高山植物の花が満開で、上り下りの登山の辛さも忘れさせてくれます。

上ホロカメットク山は単独で登られるよりも、富良野岳や十勝岳と組み合わせて登られる山です。活動をしていない火山ですが、八ヶ岳を思わせる岩稜の登山道と山容です。眺望もすこぶる良く十勝岳や富良野岳を一望できます。

十勝岳は度々噴火を山です。火山大国日本でも最も活動的な活火山と言われています。緑色をしているのは山麓だけで中腹から山頂まで赤茶色の火成岩や火成礫で覆われています。噴火口は安政の火口、昭和の火口があり、噴煙を上げているのは昭和の火口です。噴火のために入山規制が取られることも多いので、登れるチャンスの時にはぜひ頂を踏んで貰いたい一座です。

日高山脈(幌尻岳・戸蔦別岳・北戸蔦別岳)

国内で長大な山脈の中では、唯一、整備された登山道のないのが日高山脈です。縦走をするには夏期は無理と言われていて、這松や灌木が雪で隠される冬期にのみ可能と言われています。

幌尻岳は日本百名山の一座で、日高山脈の最高峰です。カールの多い山で七ツ池カールが最も有名です。他にも北カール、東カールなどがあります。
登山道は平取町側と新冠町側のルートが一般的に利用されています。平取町ルートは林道の通行規制がなされているため、車での入山が出来なくなりました。平取町営業の宿泊客しか運ばないシャトルバスが運営されているので、平取町で一泊1、幌尻山荘で一泊、計二泊をしないと登れない山となってしまいました。また、平取町コースは額平川を十数回徒渉しなければならないので、登山靴の他に沢歩きのシューズも必要です。幌尻山荘は素泊まりのみの山小屋のため(管理人は常在)、食料は持参する必要があります。
幌尻山荘を出発すると樹林帯をジグザグに登ります。結構な急勾配です。この坂道はカールの縁に登る為に急になっているのです。稜線に出ると森林限界を越えて眺望が開けます。一面のハイマツです。

戸蔦別岳は幌尻岳からカールの稜線を伝えばすぐにたどり着ける頂です。幌尻岳からの所要時間は1時間半から2時間ほどです。時間に余裕があればぜひ頂を踏んでいただきたい一座です。山頂はハイマツに覆われています。眼下にはトッタベツ沢の鋭い谷やカールが見られます。

北戸蔦別岳は戸蔦別岳から1時間から1時間15分ほどかかります。往復をしなければいけないので時間と体力と相談をして登頂してください。北戸蔦別岳山頂から振り返ると戸蔦別岳や1881峰の稜線が見られます。鋭いカミソリの様な稜線でカールの縁を歩いて来たことが分かります。

道南

ブナの原生林の北限の黒松内低地帯と呼ばれる平野部から南側の山域です。白神山地のブナ原生林を上回るのではと言う規模を持つ道南最高峰の狩場山(1520m)、江戸時代初期のキリシタン弾圧の秘話を秘めた大千軒岳などが代表的な山です。

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運営者紹介

Yuichi Mizunuma H.N.うーたん

Yuichi Mizunuma (H.N.zen)
当サイトの執筆・撮影とシステムの製作等全てを行っています。
2007-2013にかけて、北海道利尻礼文から九州屋久島まで日本の主要な登山道を歩いてきました。日本百名山は2013年9月に全山登頂を達成。

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2013年まで、春夏秋冬、北海道から九州沖縄まで、ツーリング・登山・サイクリング・パドリング(カヤック)をしています。年間のテント泊数は40泊から60泊程度、日帰りを含めると年間80日くらいはアウトドアにいました。

現在は八王子市に居住中、今後は八王子市から離れることはありません。

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