日本で最も活発な火山活動をしている一座の一つの十勝岳を主峰に、2000m前後の頂が南北に並んでいます。富良野岳から始まる縦走路は、オプタケシケ山を経て層雲峡まで続く長大な登山道です。この項目では富良野岳からオプタケシケ山までを含みます。
北海道の屋根と言われる中央高地(広義の大雪山)の南西端に聳えるのが十勝連峰です。最西端は富良野岳で、高山植物の宝庫です。北上すると上ホロカメットク山、十勝岳、美瑛岳、美瑛富士、オプタテシケ山と続きます。
富良野岳の登山口は二つあり、十勝温泉ルートと富良野盆地から登る原始ヶ原ルートがあります。殆どの登山者は十勝温泉ルートをとります。これは十勝岳温泉の標高が1270mと高く、また歩く距離も短いからです。
十勝連峰では早期に火山活動を終えた山のため、山全体が緑に覆われています。6月から7月にかけての富良野岳は高山植物の花が満開で、上り下りの登山の辛さも忘れさせてくれます。
上ホロカメットク山は単独で登られるよりも、富良野岳や十勝岳と組み合わせて登られる山です。活動をしていない火山ですが、八ヶ岳を思わせる岩稜の登山道と山容です。眺望もすこぶる良く十勝岳や富良野岳を一望できます。
十勝岳は度々噴火を山です。火山大国日本でも最も活動的な活火山と言われています。緑色をしているのは山麓だけで中腹から山頂まで赤茶色の火成岩や火成礫で覆われています。噴火口は安政の火口、昭和の火口があり、噴煙を上げているのは昭和の火口です。噴火のために入山規制が取られることも多いので、登れるチャンスの時にはぜひ頂を踏んで貰いたい一座です。
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