石狩川の支流の雨竜川の西岸と日本海に挟まれた山域です。交通の便の悪かった地域で、オロロンラインの開通するまでは明治大正昭和の各時代に陸の孤島と呼ばれていましたが、その理由は増毛山地の山深さと険しさにありました。最高峰の暑寒別岳には登山道がありますが、それ以外の山で登山道のあるのは希です。
暑寒別岳の登山口は増毛町側からのものと雨竜町側のものの二筋があります。
行程が楽なのは増毛町側のルートですが、雨竜沼湿原を楽しめる雨竜町側のルートも人気があるようです。
雨竜町側の登山道は雨竜沼湿原までは良く整備されていていますが、勾配は急で汗をかくでしょう。
南暑寒別岳は雨竜沼湿原の展望台の様な山で、周辺の山並みを見渡すことが出来ます。南暑寒別岳から鞍部に下る道は一直線に設けられていて、太いザイールの様なロープが一本付けられています。
暑寒別岳までの道は下草の刈り払いが数年おきに実施される様です。猛烈なヤブコギをさせられるかもしれません。
山頂は遮るものが何も無い岩の上にあります。天候に恵まれれば、日本海や雨竜沼廻りの山並みを見渡すことが出来るでしょう。
なお、暑寒別岳の山頂付近にヒグマがテリトリーを持ったという情報があります。実際に登って見るとヒグマが掘り起こしたらしい跡や踏みたての足跡が残されています。
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