蓼科山は北八ヶ岳の最北端の山ですが日本百名山の一座に選ばれているので、別項目を立てました。山頂から中腹までは美しい裾野を引く成層火山の山容をしています。登山口は複数あって、利用者の多いのは女神茶屋登山口です。他にも車道で2099m付近まで登れる大川原登山道も距離が短く高低差も少ないので利用者は多いようです。
八ヶ岳の内、夏沢峠から北が北八ヶ岳と呼ばれる山脈です。
夏沢峠を過ぎて北八ヶ岳の登りに入ると、南八ヶ岳の雰囲気と全く異なることが分かります。南八ヶ岳の峰峰や登山道は森林限界を越えた岩稜でしたが、南八ヶ岳は樹木に覆われた山々です。森林限界の上の道はわずかに根石岳や天狗岳の山頂だけです。岩の南八ヶ岳、森の北八ヶ岳と言ったところでしょう。
八ヶ岳は夏沢峠を境に北八ヶ岳と南八ヶ岳に分けられる山脈です。北八ヶ岳は夏沢峠以北を指し、天狗岳から縞枯山、北横岳、蓼科山までは北八ヶ岳と呼ばれます。。南八ヶ岳は編笠山から権現岳、赤岳、横岳、硫黄岳までを含み、夏沢峠までのピークを指します。
南八ヶ岳の主峰は標高2899mの赤岳です。古い火山のため、浸食が激しく鋭い山稜をしています。赤岳から横岳、硫黄岳の区間が赤岳登山の核心部でしょう。赤岳から横岳にかけては岩稜を歩き、ハシゴ場、クサリ場が設けられていて、初心者が恐怖のあまり立ち往生していて、よく登山渋滞を引き起こします。
赤岳の登山道で最も利用者の多いのは美濃戸口から入山するルートでしょう。このルートは直接赤岳に至るルートと、硫黄岳に出てから赤岳に至るルートの二つがあります。
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