荒島岳(標高1523m)は福井県の九頭竜川の上流部にある山です。日本百名山の一座です。これといった特徴の無い山で、山頂から見える白山が唯一の売りです。日本百名山の一座で無ければ登山者は殆どいないでしょう。
荒島岳の入山口の標高は低いので高低差は比較的大きな山です。また、等高線が密で急勾配です。スキー場のゲレンデを過ぎると、しゃくなげ平まで長い長い階段があります。稜線の上に出ても、ピークとコルの組み合わせがほとんどありませんから、歩きながら体力の回復をはかれません。
登山口は勝原スキー場にあり、ゲレンデを登ります。ゲレンデ歩きは勾配の緩やかな道で単調です。ゲレンデの標高は358m付近です。標高552m付近から登山道は石に覆われてきます。岩の道を上って行くとリフト跡があります。ゲレンデを終えると本格的な登山道となります。荒島岳登山道入口の道標が立っています。階段上りの道がしゃくなげ平まで続きます。道はブナの森の中を登ります。このあたりは豪雪地帯で、本来垂直に伸びるブナがこのあたりでは曲がった幹をしています。
ブナ林の中、樹木の露出した歩きにくい道を登ります。荒島岳まで2kmの標識(標高1020m付近)が立てられていますが、ここからが木製の階段を延々峠と登る事になります。上り詰めて行くとしゃくなげ平にでます。ここは分岐があって荒島岳への道と小荒島岳の道が分かれています。しゃくなげ平の分岐をを荒島岳に取ると少しだけ下りがあります。コルを下りきるとまた急峻な坂道となります。荒島岳の山頂は樹木が無く広場となっています。石の道標が立てられていました。この山頂からの名物は白山の遠景ですが、これは天候任せとなります。荒島岳から白山まで雲があっては見られません。
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