仙丈ヶ岳(標高3033m)は山頂に三つのカールがあることで知られています。日本百名山の一座です。アプローチは南アルプスの縦走路を北上するルートと北沢峠から上るルートがあります。
北沢峠から入山すると小ピークを一つ越えます。その後は山頂まで一途な登り道が山頂まで続きます。樹林の中の道でこれと言った特徴はありません。小仙丈ヶ岳で森林限界を越え視界が開けます。山頂からは白根三山が良く見えます。足が許すならば標高2975mの大仙丈ヶ岳まで行ってみます。天候が悪いと眺望は得られませんが、雷鳥と出会える確率は高くなります。
両俣小屋から怪しげな急登坂路を登って南アルプスの縦走路に出合います。出合は野呂川乗越(標高2257m付近)で樹林の中の鞍部です。これといった特徴はありません。横川岳も樹林に覆われて眺望のないピークですが、岩がいくつか露見していて、小人数で休みを取るにはなかなか良い場所です。ピークからは三つの稜線が流れていて、そのうちの南の稜線から上ってきて、北東の稜線に進むのですが、注意書きが無ければ、北西のピークの方がとりつきやすいので、道に迷うかもしれません。
横川岳を下ってしばらく歩くと、高望池に着きます。どよんだ汚い水の池で、そのままでは、ちょっと飲料にはなりません。この池の西側50mを下ると水場がありますが、途方もない急坂道です。往復する時間と体力を考えて水場を利用します。高望池から登って行くと、やがて森林限界を越えた尾根道となります。天候が良ければ視界が開けるので眺望が得られます。七月下旬、樹林帯から岩の稜線の道にかけて、数は多くはないですが、高山植物の花を見ることが出来ます。イブキジャコウソウやミヤマキンバイ、タカネツメクサなどが花を咲かせています。大千丈ヶ岳まではだらだらとした上り坂です。大千丈ヶ岳から仙丈ヶ岳までは岩のヤセ尾根で、強風にあおられると谷に落ちそうなくらいです。仙丈ヶ岳の山頂は狭い岩場の空間です。
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