甲武信ヶ岳(標高2475m)は武蔵国、甲斐国、信濃国の三国の国境に聳える山です。日本百名山の一座です。山頂へ至るルートは複数あって、徳ちゃん新道もしくは近丸新道が最も利用者が多いようです。また秩父山脈縦走をするときには必ず頂を踏む山です。徳ちゃん新道を使うと登山口から山頂まで6時間半から7時間ほどです。西沢渓谷の入口には数軒の土産物屋、売店があります。昼食をここでかっていく登山者やハイカーも見られました。日本百名山の一座です。
徳ちゃん新道から入ります。
秋、紅葉の季節は登山口のある西沢渓谷は観光客やハイカーにあふれています。尾根が赤く色付いています。徳ちゃん新道を上って行くと多くの登山者が歩いているのが分かります。殆どの登山者が日帰り登山か甲武信小屋泊の登山者でした。縦走用の大型のリュックサックを背負って歩いていると目立つようです。登山口から木賊山までは急勾配の道です。標高1246m付近は針葉樹の植栽林の斜面を登って行きます。黄葉に色づいているので唐松の森のようです。道はジグザグに切られています。1789m付近から振り返ると広瀬ダムが木立の間から見えます。標高1850m付近、戸渡尾根の出合。新丸新道とここで出合います。出合からは雨のために覆っていた土が流されてしまい根を露出した木の間を登って行きます。木賊山の東側の出合(標高2430m付近)。ここで秩父縦走路と合流します。廻りはシラビソの樹林です。甲武信小屋(標高2371m付近)に至ります。ここから甲武信ヶ岳へと登ります。
十文字峠からの道です。
十文字峠(標高1984m付近)から甲武信岳までの所要時間は3時間ほどです。途中に三宝山(標高2483m)があります。十文字峠には山小屋があります。ここから甲武信ヶ岳へと登って行きます。急坂があります。大岩のピークを越えます。このピークから眺望が得られます。十月下旬、標高2229m付近で横葉しているのはカラマツです。眺望のない樹林の稜線の道ですが、時折視界が開け、両神山の四角い山容が見られます。武信白岩には岩場がありハシゴ場が設けられています。三宝山の頂は樹木に覆われていて、眺望は得られません。先に進むとシラビソの密生林があり、木と木の間隔が短いので幹が太くなれないでいます。甲武信ヶ岳の山頂下は急な登り道です。
雁坂峠から秩父山脈縦走路を通って甲武信ヶ岳へ至るルートです。
水晶山を下ってゆくと次第に樹木がまばらとなりやがて笹藪の稜線のうえにでます。稜線が視界を遮っているのですが進むにつれて開けてゆきます。「おお!この景色は凄い!」と感激するのが丁度雁坂峠の上という心憎い道です。甲州と秩父を結ぶ古街道の3つの峠(雁坂峠・雁峠・将監峠)の内、今でも秩父に抜ける道を持っているのがこの峠です。雁坂峠から見上げる様にそびえているのが雁坂嶺です。雁坂嶺の頂の西側の下り道の樹木がなぜか立ち枯れています。破風山山頂は樹木に覆われていて眺望はありません。破風山を越えたコルに破不山避難小屋があります。小綺麗な山小屋なのですが、水場が遠いのが難点です。木賊山を越えます。五月下旬ですとこのあたりには残雪があります。六月下旬にはアズマシャクナゲの満開の姿が見られます。木賊山を越えるとすぐに甲武信小屋に至ります。甲武信小屋から甲武信ヶ岳までは往復で40分から1時間程です。
大弛峠から国師ヶ岳を越え富士見から甲武信ヶ岳へ至るルートです。
大弛峠は車道の峠で山小屋とテント場があります。大弛峠から国師ヶ岳までは殆どの区間が木道でハイキングか観光客向けの道です。その山頂は木に囲まれています。国師ヶ岳から500mほど下ります。廻りは樹林帯です。下り終えるとしばらくは平坦な道を歩きます。ところどころ道がはっきりとせず踏み跡程度の道もあります。国師ヶ岳から甲武信ヶ岳までは視界のない森の中を登っては下ります。高いピークが無く深い鞍部もありません。時々視界が開けるだけです。甲武信ヶ岳の山頂下は岩の急峻な登り坂です。岩道を上り詰めると甲武信ヶ岳山頂です。
甲武信ヶ岳の山頂は見晴らしの良いところで、秩父山脈の中では貴重でしょう。
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