小川山(標高2418m)は秩父山脈の最西端の山です。秩父山脈縦走路は小川山で終わります。小川山の登山口は二つあります。一つはみずがき山荘の登山口から入り大日岳分岐を北に上るルートです。もう一つは金峰山荘の登山口から入山するルートです。
みずがき山荘から大日岳分岐まで4時間半から5時間と言ったところです。みずがき山荘から富士見平まではきつい上り坂です。富士見平には有人の山小屋がありテント場もあります。昼頃には十張りほどのテントが張られています。大日小屋にもテント場があります。大日岳の下の分岐まで、ちょっとした岩場があり、クサリが垂れ下がっています。悪い岩場ではありませんが、雨が降ったりすると滑ってそれなりの緊張感を持って登らないと危険です。大日小屋から大日岳までの岩の登り道は厳しい登り道です。稜線の分岐にたどり着くとホッとします。大日岳は大岩の連なりで、登山ルートは岩の頂上付近を巻く様に着いています。
八丁平に出ると、ここにも幾つかの分岐があります。道標を読んでみると、みずがき山荘へ抜けそうな道もあれば、金峰山荘に抜ける道もありました。迷路ほどではありませんが、道が錯綜しています。稜線の道は鬱蒼とした樹林帯です。あるく人も少く、道が消え入りそうになっている箇所もあります。
小川山にはなんの盛り上がりもなく着いてしまいました。だらだらした長い登りがありますが、樹林で遮られているので視界が開けるわけでもないのです。山頂も木で囲まれていて何も見えません。
金峰山荘(1587m)からの道は岩場の連続です。標高2000m付近から歩きにくい岩場となりハシゴ場が設けられています。岩場を過ぎるとやや急な登り道となり、樹林の中を歩いて行くとひょっこりと小川山の頂にたどり着けます。
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