斜里岳の登山口は二つあって、清岳荘からの入山が一般的です。もう一つの登山口は、斜里林道にあります。玉の沢登山道と呼ばれています。
清岳荘は立派な建物の宿泊施設です。前には広々とした駐車場が設けられています。ここに車を置いて歩き始めますが、車道は昔火事で焼けた清岳荘のあった場所まで延びています。
沢を右に左に渡って六合目の標識まで進むと、谷道と尾根道の分岐にでます。現地では、谷道を旧道、尾根道を新道と呼んでいます。分岐には下二股と書かれています。びっくりするような大きな滝はありませんが、幾つもの滝を越えて行きます。滝のすぐ横を登るので、水しぶきがかかります。
前日までの雨の影響もあって、岩は濡れています。ところどころにロープが垂れ下がっています。大雨の後の割に、沢の水かさは増えているようには見えません。これで増水しているのだとしたら、普段は枯れた沢に近いでしょう。沢筋の道には、ピンクのテープのマーキングが木の枝に巻かれています。沢に沿って歩くので、道筋を見失う心配はありませんが、徒渉箇所を示しているようです。八合目、標高1195m、霊華の滝、と書かれた標識の先で、尾根道と合流します。
斜里岳の山頂は小石で覆われたなだらかな処です。独立峰だけに眺望は抜群と思っていたのですが、南斜里岳の山頂から山裾が南の眺望を隠していました。南の方角以外は、遮るものはありません。摩周湖と摩周岳、阿寒湖と雄阿寒雌阿寒、屈斜路湖が西から南西に見えます。斜里町から網走市の能取湖までの海岸線も一望です。濤沸湖が砂丘で海と隔てられているのが俯瞰できます。東には海別岳から始まる知床連山や海峡を隔てて国後島も見えます。
尾根道は熊見峠まで樹林の中の道を歩きます。ここから森林限界を越た道となります。視界がひろやかな尾根道で正面には斜里岳、眼下に斜里の平野が見下ろせます。上二股で沢道を合流します。
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