第1日目 横倉山登山道-蔵王-祓川コース

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行程

地名到達時刻所要時間
横倉山登山口06時11分
いろは沼07時49分98分1時間38分
熊野岳09時21分92分1時間32分
地蔵岳10時26分65分1時間5分
姥神11時43分77分1時間17分
温泉駅登山口12時42分59分59分
一日の歩行時間
6時間31分
日付:2010/08/11

山行記

いろは沼までの道

宮城蔵王はスキーで訪れたことがありますが、山形蔵王は初めてです。
元々、蔵王というと山形が主流だったようですが、交通の便利さなどから宮城蔵王も山形に負けないくらいの観光地となったようです。

前日に蔵王温泉に着いて、翌朝、時間を取られないために、登山口の位置を探したのですが、容易に見つかりません。
蔵王山麓駅で見つけた案内地図で、ようやく登山口がどこにあるのか分かりました。

登山口は小さく地味で目立ちません。
ロープウェー駅が建っている広い車道から入ると、すぐにゲレンデ歩きとなります。このゲレンデは横倉山の先まで続きます。大抵のスキー場では夏場は利用されないので草が生えているのに、ここは夏だというのにきれいに草が刈り払われています。よほど大事にされているのでしょう。

もっとも、登山でゲレンデ歩きは単調で歓迎されません。歩いても歩いてもなかなかゲレンデを抜けられないので退屈になってきます。

標高1400mにあるいろは沼からヤブコギに近い道ですが、ようやくゲレンデから離れることが出来ました。

いろは沼は泥炭層のある湿原です。
現地の解説文によると、高層湿原ではないそうで、山地貧養湿原と呼ぶそうです。地形的に見て低層湿原とは思えないので、中層湿原(中間湿原)かもしれません。

ちなみに、高層湿原という名称から標高の高いところにある湿原を「高層湿原」と呼ぶと一般に思われているようですが、異なります。このことは、標高の低い釧路湿原にも典型的な高層湿原があることから明らかでしょう。

「高層」の意味は、地下水や河川の水位よりも湿原の水位の方が高いので影響を受けないと言う意味の「高い」と言う意味です。
対して「低層湿原」がありますが、この湿原は低地の河川や湖のほとりに発生する湿原で、河川や湖の水の影響を受けていることから「低い」と言う意味を持っています。中層湿原はそのあいだと言う意味です。

蔵王

いろは沼を抜けると火山性の岩礫がごろごろしている赤茶けた斜面に取り付きます。
斜面の緑色は、笹や灌木が多い様です。

蔵王のなまえの起こりは、当たり前ですが蔵王権現から取られています。なだらかな山頂に、最高峰の熊野岳1841mを初め、刈田岳1758m、地蔵岳1736mなどのピークがあります。山頂付近の火山性の大地に立つと、それぞれのピークは小ピークといった大きさにしか感じられません。
刈田岳と熊野岳のあいだの馬の背の東がわに、蔵王の代名詞の様な御釜が青緑色の不思議な水をたたえています。御釜はもちろん噴火口の跡です。

ザンゲ坂と祓川コース

熊野岳から馬の背を歩いて御釜を見学した後、道を引き返してザンゲ坂を下ります。
ザンゲ坂は蔵王地蔵山頂駅の横に下山口があり、入り口は大変にわかりやすくなっています。

しばらくは階段のある整備された道を下ります。
やがて、登りと同じようにゲレンデ歩きをさせられます。ゲレンデの中にある、整備車両が通るための砂利道を横切ったりするうちに、登山道を見失いそうになりました。

車道に見落としそうなくらいの小さな標柱があり、姥神と書かれています。
ここから温泉駅に下る登山道があるのですが、踏み跡程度の箇所が多くあります。現地の表示には祓川コースとありました。
多少の不安を感じたものの、地図を見た限りでは性悪な沢などはなく、また下れば必ず温泉街か車道に出ることが分かっていたので、荒れた道を下って行き、温泉駅の横に降りました。

温泉駅から横倉山の登山口までは、地図で見る以上に歩く距離が長いと感じました。

地図

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