第2日目 国師ヶ岳-甲武信岳-雁坂峠-雁峠-笠取小屋

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行程

地名到達時刻所要時間
大弛峠05時11分
国師ヶ岳06時10分59分59分
甲武信岳11時04分294分4時間54分
甲武信小屋11時23分19分19分
破風山避難小屋12時48分85分1時間25分
雁坂峠15時26分158分2時間38分
雁峠17時51分145分2時間25分
笠取小屋18時23分32分32分
一日の歩行時間
13時間12分
日付:2012/06/24

山行記

甲武信岳

秩父山脈縦走の二日目。
前回の山旅では、国師ヶ岳の山頂で俄雨にあったので立ち寄れなかった、奥秩父山脈の最高地点の北奥千丈ヶ岳に登ってから、国師ヶ岳に行きました。
山頂に着いた時に雲が広がっていて、殆ど眺望はありません。

大弛峠までは車道が延びていることもあって、峠から国師ヶ岳までは木道が整備されているハイキングの道です。国師ヶ岳の周りには、前国師、北奥千丈岳などの山頂とも言えない小ピークに指導標が立っていて、雑然とした感じを受けます。どんな小さなピークにも名前をつけなければ気が済まない、明治以来の日本の登山の伝統なのでしょう。

国師ヶ岳から甲武信岳までは一高一低の道ですが、2601mの北奥千丈ヶ岳から2475mの甲武信岳に下るのだから楽です。前回は国師ヶ岳の前のコルから見上げた山容が黒々としていて覆い被さってくる印象があって、「あの山に登るのか」と思ったら憂鬱になったのですが、今回はてくてく歩いている内に甲武信岳の山頂に着いていたという印象です。

さすがに6月の週末とあって、甲武信岳から大弛峠に向かっている登山者とすれ違うことがありました。

この区間で顕著なピークは東梓と富士見の二つのピークです。東梓は梓山の東沢の源当にあるために名付けられた様です。富士見からは富士山が現在は見えませんが過去に見えたのかもしれません。

甲武信岳は人気が薄いのか、山頂には数名しか見えません。

甲武信小屋から木賊山にかけての登山道で、更に数名とすれ違った程度でした。
昨年の5月の週末は、小屋もテント場も一杯でした。

雁坂峠

甲武信小屋は甲武信岳と木賊山の鞍部にあります。小屋から木賊山まではわずかです。樹林に覆われた山頂で眺望はありません。
木賊山の下にある、西沢からの登山道との分岐から先は人が歩いていません。
長い縦走路の割に、著名な山が無いからでしょう。

木賊山を下って行くと鞍部に破不山避難小屋があります。

金峰山の山頂付近で見られたコイワカガミが、甲武信岳や破不山でも見られました。
また、木賊山から破風山にかけてシャクナゲが咲き始めていました。
破風山を過ぎると樹林帯となるためか、シャクナゲの花以外は殆ど見られません。不思議だったのが高山性のホシガラスを見かけた事です。日本アルプスではおなじみの鳥ですが、秩父山脈にもいるとは知りませんでした。

破風山も樹林の山ですが、岩峰なので樹木が途切れた岩のピークから多少の眺望が得られます。ただ、この日は雲で何も見えませんでした。雁坂嶺までがピークの上の稜線歩きで、雁坂嶺を過ぎると、雁坂峠まで一気に下ります。

雁坂峠は甲州側に視界が開けています。地面は笹で覆われていて、樹木は疎らにしか生えていません。峠らしい地形の上に、長い時間樹林の中を歩いて来て、突然視界が開けるので開放感があります。

雁峠

当初の予定では雁坂峠小屋で一泊をするつもりでしたが、午後3時過ぎに着いたので、笠取小屋まで歩くことにしました。
雁坂峠から笠取小屋のある雁峠までは2000mを越えるピークが3つありますが、名前は殆ど知られていません。山頂の指導標も地味です。
この3つのピークは、登山の対象と言うよりは、秩父縦走の途中で踏まれる頂です。

雁峠に無人の山荘があり、その脇を通って笠取小屋に下ります。

笠取小屋に着いてテントを張り終え、水を汲んで食事を終えた頃、雨が降ってきました。1時間ほどの違いで降られずに済みました。

地図

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