第8日目 白馬岳-雪倉岳-朝日小屋

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行程

地名到達時刻所要時間
白馬岳頂上宿舎07時04分
白馬岳07時46分42分42分
三国境分岐08時17分31分31分
雪倉岳避難小屋09時38分81分1時間21分
雪倉岳10時27分49分49分
水平道分岐12時57分150分2時間30分
朝日小屋14時44分107分1時間47分
一日の歩行時間
7時間40分
日付:2012/09/22

山行記

白馬岳

今回の山旅で最も気楽に歩ける一日です。
白馬岳と雪倉岳を越えて朝日小屋まで行くだけです。
行程は8時間を見ていました。
天候は晴れ。

あまり早く山小屋に着いても寝るまで手持ちぶさたとなってしまうので、出発時刻を遅らせることで調整します。
通常、5時前後に発つのですが、この日は7時過ぎまで引っ張りました。

白馬岳の山頂は3回立っていますが青空の下は初めてです。
最も、青空が見えるのは白馬岳の山頂から北の空にかけてで、槍ヶ岳や穂高岳、剱岳や立山の南の方角は雲とガスで見えたり見えなかったりしています。
いずれにしても、昨日、暴風雨に吹かれながら歩いていたので、青空は嬉しいものです。

白馬岳と書いて「しろうまだけ」と読むのが正式なのですが、今回も前回も出会う人は皆「はくばだけ」と読みます。
元々、稲代の季節に残雪が馬の形をしていたので「代馬岳」と書いていたので、「はくば」は間違いなのですが、麓の村からして白馬村と書いて「はくばむら」と間違った読み方を強制しているので、この誤読はやむを得ないのかもしれません。

雪倉岳

青空の下の白馬岳を越えて三国境に下る道は、前回はガスと横殴りの風に煽られながら歩いたので景観は何も見られなかったのですが、これほどすばらしい景観の道とは思いも寄りませんでした。

三国境辺りの稜線から見る雪倉岳とその背後の朝日岳に連なる稜線は美しい景観をしています。
中腹には雪田や池が見られ、変化を与えています。

雪倉岳の手前に鉢ヶ岳のピークがあります。
手前から見上げるとなかなか立派なピークです。雪倉岳の前にこのピークを登るのかと思っていたので、多少気鬱な気分になっていたのですが、歩いてゆくと登山道は鉢ヶ岳の東がわを巻いて伸びていたのでほっとしましたが、登って見たい気持ちもあったので残念にも思いました。

雪倉避難小屋は雪倉岳のコルにあって、思っていた以上の大きな建物でした。白馬岳の大雪渓の上のお花畑に避難小屋があるのですが、それと同じ規模と思っていたので、これは大きな間違いです。
10名から20名くらいの人が泊まれる規模です。

三国境から雪倉避難小屋にかけての稜線の道を南に振り返って眺望を見ると、真南の方角に白馬岳、東南の方角に小蓮華岳の頂が見え、白馬岳から小蓮華岳まで稜線が大きな壁の様に見えます。
これまで、白馬岳は山容は今ひとつの山と言う印象が強かったのですが、北から見た白馬岳とその稜線は力強く印象の深いものでした。花の山という軟派なイメージとは違う山がそこにあります。

雪倉岳避難小屋から山頂まではすぐで1時間もかかりません。
頂上は石の標識が埋め込まれています。スープ皿をひっくり返した様なひろやかな頂です。
頂上はガスがかかってしまい、南の風景は見られませんでした。

水平道

雪倉岳から北の道は、一途の降り道です。
正面に赤男山があり、その背後に朝日岳が見えます。どちらの山も、北アルプスの山には珍しく樹林で覆われていて、緑色をしています。
赤男山は西を巻くので、頂上は通りません。

雪倉岳と赤男山のコルを過ぎると、道は平坦になります。
小さく一高一下しながら、湿原や池のある赤男山の中腹を巻いて北に向かいます。
チングルマのワタスゲが多く見られるので、7月から8月にかけてはお花畑になるのでしょう。花の見頃に歩いたら楽しい道です。

道は朝日岳の頂に向かう登山道との分岐を過ぎても勾配がでません。
あくまでも平坦です。

朝日小屋に近づく時刻に霧が湧いてきて、辺りを覆い隠してしまいました。
小屋の手前に沢があり、豊富な水が流れていたので、給水しました。小屋に水があるか不安だったのです。
幸い、小屋には無料の水場がありました。

朝日小屋は、北アルプスの北端の小屋で、登山者もほとんど訪れないのではないかと思っていたのですが、予想に反して大いに賑わっていました。
これだけの人数が、どこから登って来て、どこに向かうのでしょうか。不思議な気がします。

朝日小屋には行動食はカップラーメンしか無かったので、一つだけ注文して食べました。
今晩と明日の体力は、昨日購入をした羊羹が頼りです。

地図

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