1泊2日白山縦走

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概要

日程:
2013/08/25 ~ 2013/08/26
登頂:
白山
天候:
初日、雨のち晴れ。二日目、晴れのち曇り、一時雨。
1泊2日白山縦走

全長17km、標高差2000mを超える江戸時代に利用されていた加賀禅定道に白山一里野から入山して、大汝峰、御前ヶ峰を越えて南竜ヶ馬場で一泊、翌日は別山、三ノ峰から赤兎山を経て市ノ瀬に下山した、約27時間約48kmを歩いた1泊2日の山旅の記録です。

白山の地図

今年(2013年)の登山の予定を立てているときに国土地理院の1/25000の地図ウォッチズの白山山域を見ていたときに、その広大さと四通八達した登山道の存在に気が着いた。白山ほどの山域なら歩くのに5日や6日はかかるだろうと期待をして、山と高原の地図「白山」を取り寄せコースタイムを累積したところ、白山を南北に縦走すれば、中宮道以外は全て1泊2日しかかからないことが分かった。

山域の広大さと登山道の長さの割には、歩くのに要する時間は以外に短いのが白山の特徴の一つらしい。期待が大きかっただけに残念だ。

バスの便の都合

ところで、公共交通機関、つまり電車とバスを乗り継いで東京から白山に登る場合、アプローチが難しいことに気がついた。
一番利用されている登山口の別当出合までバスは運行しているものの、市ノ瀬、別当出合行きのバスは一日一往復、しかも土日月の週3日だけの運行に限られ、平日の便は無い。

北がわの代表的な登山口の一里野温泉、中宮温泉への便は、逆に平日のみの運行で、土日の便は無い。

平日、週末、休日を問わずに運行しているのは鶴来駅発瀬女行きの定期バスだけだった。瀬女(せな)まではバスの移動が計算できるが、瀬女から一里野温泉、ないし中宮温泉までは歩くことを覚悟しておく必要がある。

登山計画

実際の移動計画は、日曜日に普通電車を乗り継いで東京から金沢まで移動。西金沢駅から鶴来駅まで北陸鉄道を利用して、鶴来駅から道の駅瀬女までは路線バスを利用。瀬女から一里野まで徒歩と言うことにした。

飛行機を利用して午前中に金沢に到着しても、実際に入山できる時刻はどうしても午後となってしまう。午後の入山となると、中途半端な位置に有る避難小屋泊となり、1泊2日で縦走できる白山を2泊3日掛けることとなり、時間に無駄が発生することは避けられない。
飛行機を使っても半日以上の無駄な時間が出来るのなら、開き直って一日普通電車に乗って移動した方が、登山そのものの日程に無駄がなくなりすっきりとする。

登山計画は、一里野から入山して白山の核心部分を1泊2日で縦走して市ノ瀬にいったん下山して宿泊。
翌日、市ノ瀬から入山して再び白山を縦走し、比較的距離の短い楽々新道を歩いて午前中の一里野発のバスの便に間に合う様に下山する1泊2日の山旅を二つ組み合わせた。
一つの山を2回、4日にわたって縦走登山が出来るのは、白山の懐が大きく、縦走路を幾つも描けるからだ。

移動の実際

移動日となる初日、前日(2013/8/24)の大雨の影響で大糸線の大町駅から糸魚川駅までが普通となってしまった。知ったのは松本駅の乗り換えの時だ。
松本駅には代替えの交通機関の情報等が断片的にしか入っていない様で、松本駅の駅員によれば「大町駅-南小谷駅間の代替え輸送は行われているが列車の時刻表通りには動いておらず、遅れは避けられない」という。

これは、実際とは異なっていた。
大町駅から南小谷駅間の代替え輸送はタクシーが利用されていて、列車の時刻表よりもスムーズな運行がなされていた。南小谷駅から糸魚川駅間の輸送はJRのバスがあたっていたが、このバスは、列車の時刻表通りの運行がなされていたので、糸魚川発富山行きの電車に予定通りに乗ることが出来た。

実際の代替え輸送は滞りなく行われていたが、情報が錯綜していて、松本駅などターミナルとなる駅には正確に伝わっていなかったらしい。

それにしても、南小谷駅までのタクシーの移動は快適だったが、糸魚川駅までのバスは1台のバスに乗客全員が押し詰められて、朝のラッシュ時の山手線並みの状態で1時間以上も立たされた。JRにも都合はあるだろうが、普通電車1便と特急あずさ1便の乗客を1台のバスで移動しようというのは、無謀だったろう。

標高

最高地点:
2,698 m
標高差:
入山地点683 m から最高地点までの標高差2,015 m
標高差:
最低地点683 m から最高地点までの標高差2,015 m
累積標高:
8,835 m(登り:4,552 m|下り:4,283 m)

地図

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