第1日目 愛山渓温泉−永山岳−北鎮岳−当麻乗越−愛山渓温泉

このエントリーをはてなブックマークに追加

行程

地名到達時刻所要時間
愛山渓温泉05時30分
沼ノ平分岐06時41分71分1時間11分
永山岳08時44分123分2時間3分
北鎮岳11時10分146分2時間26分
当麻岳13時28分138分2時間18分
沼ノ平15時18分110分1時間50分
愛山渓温泉16時43分85分1時間25分
一日の歩行時間
11時間13分
日付:2007/07/23

山行記

永山岳

愛山渓温泉の駐車場は、登山シーズンにもかかわらず、数台の車しか止まっていません。朝の早い北海道の夏の?時半という時刻は、入山するには決して早い時間ではないのです。
車道を少し進むと登山道が分岐して居ます。分岐に入山届けのノートが置かれていて、記帳してから登ります。

イズミノ沢沿いの道を少し進むと、三十三曲がりの分岐があるので、そちらに登ります。名前の通りのつづら折りの上り坂で、刈り払いをしていない笹が道を隠します。
標高は1200mくらいですが、日の当たる路肩にはエゾウサギギクのひまわりのような花が見られました。

沼ノ平分岐で谷に下り、沢を渡って滝ノ上分岐に出ます。この道も笹に覆われています。
滝ノ上分岐から少し登るとハイマツ帯になりますが、ウコンウツギなどの灌木も見られるので、森林限界はまだ越えていません。

振り返ると沼ノ平の池塘が見える標高になると、ハイマツにわずかばかりのシャクナゲが見られるだけで、後は背の低い高山性の植物に変わります。
イワブクロやエゾツツジ、ミヤマホツツジやミネズオウなどです。

永山岳の下の水場の銀明水に大きなお花畑があります。このお花畑では、ミネズオウの大群生の他、コマクサやミヤマリンドウ、チングルマがそこここに咲いています。
秋には涸れる銀明水ですが、このときは雪解け水が流れていました。

銀明水を過ぎると岩の登り道となり、永山岳の山頂です。
晴らしがよい山頂は、安足間岳から南に延びる稜線状の一突起です。

北鎮岳

永山岳から先は景観が全く変わります。
左側が火山の爆発で吹き飛んだ火口壁です。右側にはなだらかな稜線が旭岳に続いています。
火山礫の稜線ですが、高山植物が多く見られます。特に鞍部に顕著で、安足間岳と比布岳の鞍部と、比布岳と鋸岳の鞍部にはお花畑があります。

鋸岳は山頂の南を巻いて通ります。
登山らしい登り道は永山岳で終わり、北鎮岳の登りはわずかしか有りません。

北鎮岳は御鉢平を見下ろす位置にそびえています。
眼下に北鎮分岐の三股の尾根があり、ツアー登山らしいグループが幾組も列を作って御鉢平の縁を歩いているが冒険できます。

当麻岳

北鎮岳から戻り、安足間岳からは当麻岳の尾根にかかります。
幅の広い尾根で、イワブクロの大きな群生が見られます。尾根の上には突起らしい突起はありません。当麻岳も稜線状の突起と言うほど顕著ではありません。

当麻岳を過ぎると、当麻乗越まで急勾配の下り道です。
シマリスの母親が注意深そうに辺りを見回していました。

沼ノ平の沼にはまだたっぷりと雪が残っていました。
沼と沼のあいだの湿地に木道がかけれています。ゼンテイカやエゾコザクラソウの花を見ながら愛山渓温泉に下りました。
駐車場まであと数分というところで猛烈な夕立に降られました。足下に生えていてフキの大きな葉っぱを傘の代わりにして駆け下りました。

地図

ページのトップへ