四季折々「夏」
渚滑川とサクルー川の合流点
４月に雪解け、５月の春が駆け足で通り過ぎると、６月、初夏となります。
芝桜の季節には多くの人々がその広大な芝桜の花園を見に訪れ、
町は見たこともないほど沢山の人でごった返します。
錦仙峡の遊歩道も一日中誰かしらが歩いています。
町から芝桜の甘い香りがすっと消える六月中旬には町も錦仙峡も本来の静けさを取り戻します。
ついひと月前までは可愛らしかった草たちもあっという間に人の背丈にせまる成長を始めています。
遊歩道も所によっては、自分が野ウサギになったのではないか、と勘違いするほどに
草に隠れてしまいます。
河は完全にいつもの水位をとりもどし、岩のあちこちにひっかかった倒木だけが
つい先頃までの激流を思いださせるよすがです。
時々渓流釣りの竿をおろしている人に出会うようになります。
六月中旬、奔放な草むらの中でスズランが楚々として咲き
甘く強い香りで足下から存在をそっと知らせてくれます。
エゾカンゾウやルピナスなど派手な色彩の花も圧倒的に多くなります。
遊歩道沿いにお地蔵様が沢山並んでいるのですが、
鮮やかなルピナスや雪のように細かいシャクの花に囲まれてこの季節にはとりわけ幸せそうです。
暖かくなるに伴って小さな虫も非常に多くなってきます。気になる方は虫対策を。
町でとれるハッカオイルがホテル渓谷近くの道の駅で購入できます。
手ぬぐいなどにしみこませて持つと虫がよりつきません。
更新日：2006-06-22
芝桜の季節
雪解け水で運ばれた流木
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