第7日目 光岳小屋-茶臼小屋分岐-草薙大吊橋-白樺荘

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行程

地名到達時刻所要時間
光岳小屋02時51分
易老岳04時36分105分1時間45分
茶臼小屋分岐07時26分170分2時間50分
横窪小屋09時04分98分1時間38分
ウソッコ沢避難小屋09時59分55分55分
草薙大吊橋11時15分76分1時間16分
草薙第1ダムサイト12時24分69分1時間9分
白樺荘13時31分67分1時間7分
一日の歩行時間
10時間40分
日付:2012/08/21

山行記

何が幸いするか分かりません。
当初の予定では、光岳から易老渡に下って、この日の夜は飯田の宿に泊まる予定でした。ところが、易老渡と下栗の間に自然災害があったので、歩行者も含めて通行止めとなっていました。
そこで、予定を変更して、茶臼小屋から草薙ダムに下り、白樺荘まで下ることにしました。

白樺荘から乗り合いバスが上落合まで出ています。上落合からは静岡駅直通の路線バスが運行されているので、この日の内に自宅に帰ることが出来ました。1日、予定が早くなったわけです。

茶臼岳

午前三時前に出発。東の空にオリオン座が今日も輝いています。
真夏の夜に、冬の星座のオリオンを見ながら歩くというのも妙な気がします。
昨日はあえいだイザルヶ岳までの石の登り道も下りは楽ではかどりますが、真っ暗な中をヘッドライトで照らしながら歩くので、道を間違えないか慎重にならざるを得ず、歩く速度は上がりません。
昼間の2/3位でしょうか。

稜線から東の方を見ると、東海道のどの街かは分かりませんが、夜景が見えました。

易老岳の山頂を過ぎる頃に漸く東の空が、わずかに白んできました。
樹林帯の道ですが、鬱蒼とした森林ではないので、日が昇るとすぐに明るくなります。

茶臼山の山頂は晴天で、雲はほとんど見えません。
東西南北、眺望はほしいままです。

草薙ダム

茶臼小屋から先の下り道は急坂です。
下って行くと左右の足のつま先が痛くなってきます。時間が早いので登ってくる人がぽつりぽつりといますが、この急坂を登っている人を見ると、痛ましくさえ感じます。

横窪峠の横窪沢小屋は感じの良い山小屋で、軒先のベンチに腰をかけると、食堂からお茶をいっぱいもらえました。甲斐駒ヶ岳から東に延びる早月尾根の早月小屋で麦茶をごちそうになって以来です。お茶はとっても美味でした。
横窪沢小屋に着いたのは午前9時を廻っていましたが、まだ小屋泊まりの人が残っていて、出発の準備をしています。ここまでのんびり出来る山旅も一度くらいしてみたいものです。

横窪沢小屋からウソッコ沢小屋までも坂道で、休む区間がありません。
ここの坂はまた格別で、斜度50度はありそうな斜面にジグザグを切った道があります。

ウソッコ沢小屋を過ぎると四つの階段を下り、沢におります。雨でも降っていたら歩けなくなりそうな沢道です。沢道よりも高い箇所の壁が水流で削られいるのが見られますから、ぞうすいしたときの水位は2mから3mは高くなるようです。

やれやれ峠までは勾配が比較的なだらかでしたが、峠の先の畑薙ダムまでの道が、これまでの道に負けないくらいの急勾配でした。

南アの北部の大門沢の降り道も強烈ですが、茶臼畑薙の下り道はそれを上回ります。

白樺荘

畑薙大吊橋を渡ると車道です。
橋のたもとに急傾斜があるので、一息を入れます。

天候は炎天下で、これまで標高の高い尾根道を歩いてきたので、日差しは焼けるように暑く感じます。

車道にはあまり日陰はなく、日の下を歩かされますが、以外に車の通りの多い道で、中部電力の管理自動車や、井川観光協会の送迎バスなどが通るたびに、道の端に避けなければなりません。結構、面倒ですし、体力も消費します。

ゲートや畑薙ダムには休憩出来るような場所が無く、かろうじて東海フォレストの駐車場に、仮設の登山基地が設けられていて、下山したひとの下山届けを受け付けていて、そこのベンチと日よけの屋根がありました。
下山届けを書きながら、ほっと一息入れられた瞬間です。

白樺荘に着くと、上落合までのバスの発車時刻まで1時間ほど間がありました。
白樺荘の温泉に入ってのんびりしたいとも思ったのですが、1時間足らずでは慌ただしいのであきらめて、バス停でバスを待つことにしました。

バスは乗り合いバスで、ハイエースを改造したものです。
9人の乗客が乗ると満員となる小さな車で、このときは8名が乗車しました。全員、南アを下山してきた人です。

途中、大井川鉄道の井川駅を経由して、静岡駅の路線バスのある上落合と言うところまで運んでくれます。
上落合からは静鉄バスとなります。

地図

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